フツキさんの感想
2022年8月13日
壁にある剥製の鹿と話せる人たちのお話。鹿たちと話すキャラクターたちが、最終的に様々な選択をする。特にあぐりは壮絶で、それでいて確かに純愛ではあった。その不可思議な世界観にするすると引き込まれていった。とても面白かった。
宮崎県出身。大学時代に作詞作曲を始め、ライブ活動を開始。文学の研究にも没頭し、大学院まで進む。2012年に「あたしの心臓あげる」で歌手デビュー。2014年からソロ活動を開始。2017年にアルバム『自由律』限定盤Aの付録として書き下ろされた小説「壁の鹿」を、『本性』と同時に刊行し小説家としての活動も始める。他の著書に『鉄塔おじさん』『呼吸する町』『予測不能の1秒先も濁流みたいに愛してる』などがある。 「2022年 『檸檬の棘』 で使われていた紹介文から引用しています。」