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- Amazon.co.jp ・電子書籍 (250ページ)
感想・レビュー・書評
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常に正確な時間を知ることができるというのが当たり前になるまでの先人たちの研究の歴史をぎゅっと詰め込んだ一冊だった。
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時計の構造や歴史を非常に精密に説明してくれる本。面白い世界だ。
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タイトル通りの内容。古代の日時計や水時計など原始的な時計から始まり、機械式、クオーツ、原子時計と移り変わる時計について、メカニズムと歴史を紹介している。
最新の原子時計の精度は300億年で誤差1秒というレベルに達し、相対性理論が予言した重力による時間の進み方の差を検出できるというのだから、もはや想像を絶する。そこに到るまでの先人の工夫は実に面白く、技術的に興味深かった。
それほどの高精度はもちろん我々の日常生活には関係ない。ではどの程度の精度までは必要があるか。本書によると、1978年に発売された高精度クオーツ時計は年差5~10秒を達成し、それ以前の月差10~15秒に対して1桁高い精度を得たものの、売れ行きは上がらなかったとのこと。この辺りが一般人にとっての必要精度という所だろう。
電波時計やGPS時計の登場によって時計の精度を外部に依存することで、原子時計の精度が格安で入手できるようになった。もはや時計は狂わないという前提で生活することが可能だ。そこまで時間に追われるのが幸せかどうかは別の問題だけど。
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