最後の医者は雨上がりの空に君を願う(下) (TO文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 絵梨さんの息子があの人なのがドラマっぽい。認知症もむずかしい。どうやって解いていくのかと思ったら、結局認知症だけど認知症じゃなかったみたいなちょっと残念感もある。

  • 生きるということについて、生きていてくれるということについて考える。
    近しい人に対してはただそれだけで感謝。
    そうではない人。例えば職場にいる考え方の合わない人や、価値観の違う人に対して同様の気持ちを持つ事は難しくても、ただそれだけの事なので、個性は尊重しなければと思った。

  • 上巻を読んだ段階では酷い父親と思っていたけど、下巻を読んで少し変わった。
    不器用な父親だった、妻とちゃんと思い合っていた、などの面が見えた。
    子どもの頃の雅和からしたら酷い父親であることには変わりないけど、大人になって、父親の病気もあって、ようやく理解できるようになったのは良かったのかなと思った。
    でもやっぱり子どもにあの態度はちょっとなぁ...忙しくて不器用だからとはいえなぁ...という思いもある。

  • 「うう…、設定がずるいよぉー」とぐすぐす泣きながら帰りの電車で読んだ。死を真剣に見つめることの大事さを教えてもらった作品でした。まだまだこの世界観に浸ってたいなぁと後ろ髪引かれる思い。

  • 認知機能が低くなった人の描写を他の人の目線で書かれた物語は読んだことがありますが、本人の目線からその思考を描いたお話を読んだことがなかったので、本当のところはどうなのかわかりませんが、非常に興味深く読みました。

    QOLを重んじる桐子、最後まで病気と闘うことを良しとする福原が「とある医師」の治療にあたって、立場が逆転したかのようになります。

    人の信念は、良いにしろ悪いにしろ意外と流動的なのだなと思いました。

  • 「最後の医者は雨上がりの空に君を願う(上)(下)」(二宮敦人)を読んだ。
    まあ、とにかく、泣いた、泣いた。
    そういう涙腺を刺激する話が好きならお勧めしよう。
    対照的な考え方の二人の医者の、どちらが正しいのか。
    でも結局のところゴールは同じであるのだな。
    結構引き込まれて読んだよ。

  • 不思議な感じです。
    感動を撒き散らさず、確かに残していった。
    感動させる文章ではなく、感動を残していく。
    感動...少し違うかな。揺さぶるかな。
    前作を読んでから、本作上下を読んでほしい小説です。
    人は人として繋がり、つないでいく。
    それは1日を大切にした結果、振り返った時に奇跡だと感じるほどに。
    桐子にも生きるチカラを遺したはず。

  • 最後の医者は桜を見上げて君を思うが、あまりにも良かったため少し期待外れ。
    うまくまとまってしまっている感じがしました。
    あーだからこんな考えになっていたのね、
    と桜を見上げての行動が理解できたけど…
    子どもの頃に淋しい思いをしたのなら、自分の子どもにはそういう思いをさせないようにして欲しかった。
    親の影響は思っているより、ずっと大きいんですよね。

  • 治療を諦めた時、周りに目を向ければまだ生きて欲しいと願う者がいたら…自分はどうするんだろう。
    本人が諦めているのに周りが生かそうとするのはエゴなんじゃないか?
    苦しみを引き延ばすだけなのでは?
    今回も色々考えさせられる。
    桐子に救われて福原が柔らかくなった気がする。
    でも不器用な人だから次巻でまた頑固な彼に戻ったりするのかな(笑)
    最後の医者ってことは、いつかどちらかが1人になってしまうのだろうなって予感がする。




  • そういうことか

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著者プロフィール

1985年、東京生誕。一橋大学経済学部卒。著書は他に「!」「!!」「!!!」「!!!!」「暗黒学校」「最悪彼氏」(ここまですべてアルファポリス)、「占い処・陽仙堂の統計科学」(角川書店)、「一番線に謎が到着します 若き鉄道員・夏目壮太の日常」(幻冬舎)などがある。

「2016年 『殺人鬼狩り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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