- Amazon.co.jp ・電子書籍 (145ページ)
感想・レビュー・書評
-
MoMAにまつわる5つの短編集。
モダンアートには疎いですが、いつかニューヨークに行ったら、MoMAに行ってみたいな、と思ってしまいました。
原田マハさんの美術が題材の本は、今まで長編の小説を読んできたので、短編だと、ちょっと物足りない感じもするかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
MoMAを舞台にした、マハさんならではの
アートへの招待状のような短編集。
美術館のバックステージ、作品の持つ魅力、
マハさんだからこそ紡がれるストーリーに
心地よく浮かぶように読み終えた。 -
アートをはさんで人と人とがつながっていくマジック
-
どこかでなぞった文字の羅列の詰め合わせ、という印象。
-
初原田マハ。
アンリマティスとパブロピカソの関係、ワイエスのクリスティーナ、Momaの歴史、芸術に関する知識が少ないのに、調べて読んで引き込まれていく。
フィクションとリアルが絡み合う、繊細な世界。
原田マハ作品の中では短編なので読みやすいはず。
芸術史に対して興味を持ちはじめるきっかけになりそう。 -
初マハ。表紙買い。芸術とか美術館のことに疎くても読みやすかった。深掘りしすぎず、でも大切なところを適切に切り取っている感じ。美術館に行きたくなる。
-
自らの経験を活かしたアート関連を中心に、精力的に作品を発表している小説家、原田マハ。
作品をチェックしていたら、アンリ・マティスの絵画が表紙になっている、この作品が文庫化されていたので、電子書籍版で読むことにしました。
5つの作品で構成された、短編集です。
共通するのは、MoMA(ニューヨーク近代美術館)に関係した人が、各作品の主人公になっていること。
共通する登場人物がいる場合もありますが、それぞれの作品は独立しています。
気持ちと行動の矛盾や葛藤を扱った作品もあれば、ファンタジー的な作品もあり、描かれているシチュエーションや作品世界には、おのおの個性があります。
アート作品が持つ力は、人々にどう影響を与えるのか。
そもそも、どこまでがアートなのか。
アートに関係している人たちは、どのように作品に接しているのか。
そして、美術館で働いている人、美術に接する生活をしている人たちは、どのような日常を送っているのか。
アートや美術館に興味を持っている自分には、考えさせられることや惹かれるポイントが、随所に散りばめられた作品でした。
アート作品に対しては、来歴や評価に注目が集まる傾向もありますが、著者は「アートと人間の関係」のようなものを、表現したいのだろうなあと、受け取りました。
まだまだ、この作家さんのひきだしはたくさん、ありそうですね。
今後も、作品が文庫化されるのを、楽しみに待ちたいと思います。
『異邦人』原田マハ
https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/B07BKRXX6K
.