ホモ・デウス 下 テクノロジーとサピエンスの未来 ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来 [Kindle]

  • 河出書房新社
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  • 現在主流である宗教が人間至上主義である。それは個人に内なる声に従うことが最も尊く、個々人の経験は何よりもかけがえのないものであると主張している。この考えはやがて不死と私服を求めることになる。けれども、その過程で人間はアルゴリズムによって解体され、人間至上主義が唱える神聖な個人がなくなってしまうジレンマを抱えてしまう。

    本書は大きな歴史の流れを踏まえて、根拠のある過程をを通して、俯瞰的、論理的に未来を予測している。予測はあくまでも選択肢の一つであり、これからどのように考え、行動するかが読者には求められている。

  • 歴史学的な未来の可能性。これを変えるきっかけとしての疑問点の提示。

  • 自分的にはいろいろ考えて生きているつもりだけれども、単に「現代っ子」なだけだなあ、と確認させられただけでなく、この先きっとこう考えるのだろう、と漠然と抱いていたイメージまで詳細に提示されてしまった。
    神なんかもともといないからいいとしても、まだ「私」の否定までは思い切れません。知的興奮より怖さのほうが先に立つ問題作。
    最新作が出たようなので、次こそは英語で読む!、そして「こころ」(既に「心」という漢字がミスリーディング)についてもう少し掘り下げよう!と決意。早速行動に移して図書費がかさんでおります。

  • この先、自由意志や「私」と「私たち」あるいは「人類」との関係を語るのに、本書を避けて通ることはできないであろう完成度。ダニエル・カーネマン「ファスト&スロー」、ナシーム・ニコラス・タレブ「ブラック・スワン」「反脆弱性」を読んだときの興奮を思い出した。

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著者プロフィール

歴史学者、哲学者。1976年イスラエル生まれ。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻し博士号を取得。現在、ヘブライ大学で歴史学を教授。『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons』。

「2020年 『「サピエンス全史」「ホモ・デウス」期間限定特装セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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