THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法 [Kindle]

  • かんき出版
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感想・レビュー・書評

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  • 特別なスキルはいらない、周りに配慮してあげよう。これを大量の事例で説明した本。結局ポイントがなんだったか思い出すのがしんどい。

  • チーム構築系の本はいくつか読んでいるが、安全な環境を用意するというのは今まで無かった気がする。中々意識してこなかった事なので、良かった。

  • 何言ってるのかよくわからなかったから、途中でやめた。

  • 組織づくりに欠かせないエッセンスがつまっています!

  • 相手に適切な関心を抱き、期待することの重要度がよく分かった。それだけでも大方のコミュニケーションは解決する。

  • 強いチームを作る様々な方法論は出ているが、どの職場でも上手に出来てないのは、何が原因なのだろうか。
    それだけ強いチームを作ることは難しいということであるが、本書では数々の事例が掲載されていて参考になる。
    スポーツの世界では常識となっている説であるが「強い選手を集めれば試合で勝てるという訳ではない」というのがある。
    多少能力が劣っていても、個々の力が合わさって何倍にもなり、チーム力が発揮される場面というのが確かに存在する。
    そういう状況を「どうすれば」作り出せるのか。
    学術的な理論より事例から学ぶというのが本書であるが、とてもイメージがしやすい。
    個人的には、墜落寸前の飛行機をチームで救った話が興味深かった。
    もはや超極限状態のコックピットは、上司部下とかの関係性ではなくなっていた。
    お互いが短い言葉を発し、それを受け取って行動を繰り返す。
    本当に短いパスをつないでゴール前に行くようなイメージだ。
    自分の苦手なところを吐露し、他人に対して助けを乞う。
    そういう弱みを見せられる環境が何よりも大事であるが、文字通りコックピットの全員が協力して「無事に着陸する」という1点のみに集中して任務にあたったことが成功要因だ。
    誰かが権威を発動したり、上下間のマウント取りをしたら、間違いなく墜落していただろう。
    なぜ奇跡的に連携が上手く行き、一人の乗客も死なずに着陸出来たのか。
    この事故の後に、シミュレーターで事故と同じ状況を再現したそうだ。
    20回以上試してみて、シミュレーター上ではすべて失敗。
    理屈で考えると対処法はないということなのだ。
    なぜあの事故状況だけが奇跡的に上手くいったのか。
    これは本当に重要なことを示唆していると思う。
    人の能力は1足す1が、2倍どころか、5倍10倍にもなり得るということが現実的に起こり得る。
    逆に雰囲気の悪いチームは、例え実力があっても勝てないものなのだ。
    単にチームワークが良いだけでなく、メンバー間の信頼関係が大きな影響を与えているのは間違いない。
    何を発言しても許される場になっているかどうかは非常に重要であるが、ついつい頭で理解していてもそういう環境を作り出すのは容易ではない。
    最近では心理的安全性のことが取り沙汰されているが、これも実践することは案外と難しい。
    最近では逆に、厳しいことを言うと、安全性が損なわれてしまうのではないかと考えてしまいがちだ。
    安全性を重視し過ぎて、場を緩くしてしまうという典型例に陥ってしまうことが多い。
    本来は言いたいことが言える環境が重要なのだが、これら厳しいことが言えなくなってしまっては本末転倒だと思うのだ。
    どこまで言いたいことを言える環境を作るのか。
    全てはバランスであるが、この調整は非常に難しいところだ。
    本書では、スパゲッティ・マシュマロチャレンジの件も取り上げている。
    有名な話であるが、これもまたものすごく重要なことを示唆している。
    様々な参加者がいる中で、結局一番になったのは幼稚園児だという話だ。
    経験や知識が豊富な大人たちよりも、確かに幼稚園児の方が、その場ですぐに面白がって目的の1点に集中できる気がする。
    さらにメンバー間で上限関係もないから、それこそみんなで言葉の短いパスを繰り出し、試行錯誤が超高速回転できる。
    自分の体験を思い出しても、良いチームに所属していた時は、圧倒的に日々の会話の量が多い。
    単なるコミュニケーションの雑談もあるが、仕事のことでも「これはどう?あれは?」など、文字通り短いパスが繰り出されていた。
    やはりここは意図的に意識すべきであろう。
    これからの不確実な時代には特に必須なスキルと言える。
    強いチームを作るには、これら小さなことを愚直に実践していくことだと思うのだ。
    (2022/4/27)

  • 2021年3月②

  • よいチームとは何か、よいチームを支える文化や仕組みは何かを紐解いた一冊。Google, IDEO, ピクサー, ネイビーシルズなどのあらゆるチームを研究した結果が解説されています。

    『組織とチームは異なる。組織とは、企業でいえば、その会社、もしくはある事業部門のように、資本や会計の論理でひとまとめにされている全体を指す。これに対して、チームとは「お互いの相互依存関係が日々の活動の中で認識し合える範囲にある人びとの集団」である。』
    本書はまず、組織とチームの違いから始まる。組織力は、構造とシステム設計で決まるが、チーム力は共有されている文化と価値観で決まる。

    チームをつくるのは、3つの文化。
    ・安全な環境
    ・弱さの開示
    ・共通の目標
    逆にチームを悪影響を与えるのは、3つのタイプの人間。
    ・性格が悪い人(攻撃的、反抗的)
    ・怠け者(労力を出し惜しむ)
    ・周りを暗くする人(愚痴や文句ばかり言っている)

    チームを破壊する要素について問題提起をしながら、実際にうまくいっているチームを引き出して、プラクティスを紹介しているので、ちょっとした小説を読んでいる気持ちになります。

    誰かと協力して、仕事をする人にはオススメです。個人的にはリーダーやスクラムマスター、チームを育てる立場にある人には強くオススメしたい。

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著者プロフィール

ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー作家。著作は『才能を伸ばすシンプルな本』(サンマーク出版)、タイラー・ハミルトンとの共著で『シークレット・レース:ツール・ド・フランスの知られざる内幕』(小学館)など。2012年、ウィリアム・ヒル・スポーツ・ブック・オブ・ザ・イヤーをハミルトンとともに受賞。「アウトサイド」誌コントリビューティング・エディター。大リーグのクリーブランド・インディアンス特別アドバイザーも務める。家族は妻のジェンと4人の子供。子供の学校がある時期はクリーブランド州オハイオで、夏の間はアラスカ州ホーマーで暮らす。

「2018年 『THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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