働くおっぱい [Kindle]

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  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (148ページ)

感想・レビュー・書評

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  • 自分は女性ですが、紗倉まなさんは生身の女性として好きです。
    エッセイ集ですが、喋り方も愛嬌たっぷりで、「エロ屋」や「働くおっぱい」など言葉選びも自然体で媚びてなくて好き。
    高専に通っていただけあって、知性があり、文章も上手い。

    自らAV女優に憧れてこの業界に入り、ちゃんとプロ意識で臨んでおり、ある意味自分のやりたい「生業」を若くして見つけられ、実行に移せた事は、眩しいほど稀有な存在。
    作家としての書籍も読んでおります。

    主人は「AV女優は成れの果ての職業」と言うけれど、AV女優がいなければ、困る男性は(主人も含めて)いっぱいいるわけで、社会の秩序はそれで保たれている部分もあり、私は逆に正当に雇われてご活躍され、勿論今後背負うものも大変であるからこそ、威厳を持って働く背中(おっぱい)を尊敬しております。

    「私には到底出来ないであろう職業」をされていは、AV業界だけでなく、全ての方に対して尊敬するべきだと思います。
    この世に必要とされる限り、「無駄な職業」は無くて、この方達のお陰で世界が回っているのだから、水商売だろうが、誰にでも出来る単純作業の作業員だろうが、何処かの社長さんだろうが、私には出来ない仕事をやっている、ただそれだけで、同等に尊敬です。

    まなさんの、この仕事が故に生じてくる、ちょっと気まずい事、困る事、笑えることなど、盛りだくさんで楽しんで拝聴出来ました。
    身体が売り物だから、階段でコケて青タン作るワケにもいかないし、お肌の手入れとか隅々まで大変そう。

    1番リアルだったのは、側近にお願いしている「鼻の穴チェック」鼻くそは確かに、鑑賞中に見つけてしまったら興醒めですもんね(笑)

    それから、1番売れたタイトルが、「ウェディングプランナーと新郎がそういう関係になる」って言うシチュエーションだったっていう話で、「うわー。オトコって本当に考える事が阿呆だなぁ」って呆れたと言うか、オトコの本能を垣間見た気がしました。

  • オーディブル。本人朗読。
    自分の知らない世界の話はやはり面白い。文章化している発想も面白いものが多々。こういう人や作品は増えてきてて面白い。もっといろんな業界や生き方、考え方を覗き見たい。

  • 言葉のクセが強くて面白い。

  • 紗倉まなさんに興味を持ち、今度はエッセイを買ってみた。
    働くおっぱいは~、と主語になっているのが面白い。

    ご自身のことを上品の雫すら出ないと書いていたけれど、その言葉選びに品を感じた。

    印象的だった言葉は NO FRIEND,YES LIFE.
    (記憶を頼りに書いてるのでやや違うかも)
    これを見たとき、以前の自分なら「禿同」とかメモしたてんだろうなあと思った。たまに遊ぶ仲のユリさん、友達でないとしたらどんな存在なんだろう。わたしは関係によっては目上の方も仕事関連の方も友達と表現するので、紗倉まなさんのいう友達が気になる。

    表向きには語らないこの職業についての考えも知りたくなった。
    表紙もタイトルも前から魅力的に思っていたけど更に好きになった。

  • 働くということについてAV女優の著者なりの考えていることが興味深い。自らの職業を名乗ることの困難さは自分でも認めている。確かに平常心では、履歴書などに書いている職業を読み取ることは難しい!ヘアサロンでも名乗れない!
    タイトルは自分自身のことを指している言葉だった。過激な用語が飛び出てくるが、内容そのものは意外とまともな内容だった。彼女が月1回5000時程度を書いていた雑誌コラムが本になったもの、この人は文章にユーモアセンスがある。

  • 文章うまいなあ。

  •  人気AV女優の紗倉まなによるエッセイ集。タイトルにも表れているように“裸のお仕事”にまつわるエピソードが多いが、職業人としての矜持のような内容が中心であり、エロい話ではない。むしろ作品であるAVには出さない現実の苦労や日常の話題が面白い。

     彼女はまだ現役だがAVの仕事は月に一度で、それ以外は文章を書いたりイベントやネット番組に出演したりしているようだ。様々なテーマについて自分の意見を求められる機会も多く、苦労もしているようだが、なかなか他の人では替われない立場なので、今後も是非がんばってほしい。

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著者プロフィール

紗倉まな(さくら・まな)
1993年千葉県生まれ。工業高等専門学校在学中の2012年にSODクリエイトの専属女優としてAVデビュー。
15年にはスカパー! アダルト放送大賞で史上初の三冠を達成する。
著書に小説『最低。』『凹凸』(いずれもKADOKAWA)、
エッセイ集『高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職』(宝島社)
『働くおっぱい』(KADOKAWA)スタイルブック『MANA』(サイゾー)がある。

「2023年 『春、死なん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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