解決は1行。 [Kindle]

著者 :
  • 三才ブックス
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感想・レビュー・書評

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  • 博報堂出身のコピーライターによる一作。

    さすが言葉を扱うプロフェッショナル。面白かった!

    世の中の広告メッセージがどういう発想で出来ているかよく分る。仕事におけるプレゼン資料のメッセージにも大いに活用できると感じました。

    いくつか印象に残ったところのメモ。

    ・発想が行き詰った時は、「もしも?」の究極・極端な問いを自分に発してみる。もしも1億円あったら・・・とか。制約を外してみて考える、という事か。

    ・メールを何往復もさせるよりも、一杯飲んだ方が気持ちは繋がる。昭和的なアプローチだけど、コミュニケーションの極意はやはりこういったウェットなものなのか。

    ・相手に伝わるコミュニケーションとは・・・豊富な情報を織り込んで饒舌に話す<最小限の言葉で最大限の効果を得ること。だから一行で伝える!

    ・矛盾話法。AなのにBである。AなのにBできる。これが人の心に刺さる。トレードオフを解決するとヒット商品が生まれるとの話と同じか。

    ・他人の嘆きに寄り添う「どうして?」共感法。クリアーな答えをすぐに出すだけが答えではない。簡単に正解を出すことが不正解になることがある。相手の肩に手をかけて「どうしてなんだろうね?」と共に嘆き、空を仰ぎ見る。その方が人の心にすっと入れることがある。悩みや嘆きの共有体験、分かち合う。

  • ただ思っていることを伝えるだけでなく、相手を惹きつけたり考えさせる1行。
    これもすぐすぐ使いこなすことは難しいが、何度も繰り返し考え続けていくしかない。

  • たった一行の言葉で人々の行動を変えることができる。

    ①「AからBへ」という提案話法
    Aには「現状の常識」を記入し、Bには「起こしたい変化」を書き込む。
    ex)「忙しい人を、美しい人に」
      「空の旅を、鉄道より安く」

  • つまり1行でどう表現できるか。今日から使える発想法が満載。今日も、記事タイトルのブレストに活用。
    思考も表現も研ぎ澄ませていきたい。

  • コピーライターがどのように名コピーを生み出しているかが書かれている。決してセンスや感覚によって生み出されているわけではなく、コピーライティングには法則・パターンがあることが理解できた。事例も豊富なので頭に残りやすい。

  • kindle unlimitedで読んでいたけれど、読み終わってすごくよかったので購入。
    わかりやすいし、納得感がある。
    コピーは、ライティングだけではなくスピーキングの際にも武器になるのだなあ、と新しい発見。
    いい本でした。
    何度も読み返してヒントをもらいたい。

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著者プロフィール

一橋大学卒業後、博報堂に入社。米国のクリエイティブエージェンシーTBWA /CHIAT /DAY を経て、TBWA /HAKUHODOに所属。2022年から同社のチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)を務める。これまで、コピーライター出身のクリエイティブディレクターとして企業のブランディングを担う一方、家電・モビリティ・アパレル・化粧品・飲料・金融などの商品コンセプトから、ビジョンやパーパスなど経営コンセプトまで広く開発を手がけてきた。また、企業研修を中心に「コンセプト・メイキング」や「ブランド・ストーリーテリング」などビジネスに必要な創造性を学ぶ実践的なプログラムを提供している。2016年と2018年に日韓をまたいでCampaign誌のクリエイター・オブ・ザ・イヤーに選出。アジアのクリエイティブ業界を代表する「40歳以下の40人」(40 UNDER40)や、AdAge による「注目すべき世界のクリエイター」のひとりに選ばれて特集が組まれるなど、国内外で注目されてきた。カンヌライオンズ金賞ほか受賞多数。著書に『未来は言葉でつくられる』 (ダイヤモンド社)などがある。

「2023年 『コンセプトの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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