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感想・レビュー・書評
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★3.8(3.90)2019年8月発行。「言ってはいけない」「もっと言ってはいけない」に続く内容だが、かなり専門的に今の社会を分析した本。学術書に近いという感じ。持てる者と持たざる者、モテと非モテすなわち上級国民と下級国民がどうして発生したか、そしてこの傾向は先進国ではどこでも同じように発生していると。サイバーリバタリアンとプアホワイト、なるほど。ベーシックインカムが何故破綻するかはもっともは話しかも。それにしてもモンゴル人の1/4がチンギスハンの直系子孫であったとは、モテの究極的な世界ですね。
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社会の分断について。ディストピア感漂う世の中になっていくと考えると憂鬱。まずは己の基盤をしっかりと固めるところから。
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格差という問題について、それはいったい何なのかが、そうだったのかと分かる一冊です。世界から貧困がなくなっているのに何故格差があるのか不思議にも感じている人にはヒントになると思います。上級、下級という分け方をすることで、その間の分断の、他の区別には無い明確化が分かりやすく理解できます。そしてその分断の揺ぎ無さ。分かっていたけど目を向けたくなかった事実を考えさせられます。揺ぎ無さ故に、簡単には変化することはできず、それゆえ変化を求める過激な行動が懸念されます。ソフトランディングをどのように目指すのか、背景を知ることでその不気味さに身震いしました。
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『上級国民/下級国民』(橘玲 著/小学館)vol.521
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