上級国民/下級国民(小学館新書) [Kindle]

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  • 小学館
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感想 : 51
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感想・レビュー・書評

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  • ★3.8(3.90)2019年8月発行。「言ってはいけない」「もっと言ってはいけない」に続く内容だが、かなり専門的に今の社会を分析した本。学術書に近いという感じ。持てる者と持たざる者、モテと非モテすなわち上級国民と下級国民がどうして発生したか、そしてこの傾向は先進国ではどこでも同じように発生していると。サイバーリバタリアンとプアホワイト、なるほど。ベーシックインカムが何故破綻するかはもっともは話しかも。それにしてもモンゴル人の1/4がチンギスハンの直系子孫であったとは、モテの究極的な世界ですね。

  • 令和1おすすめできる本。現代の格差問題、なぜ格差が生まれたのか、これからはどういう時代になるのかが、
    わかり易く書かれた良書。とても面白かった。

    日本のGDPが下がっているのは、外国人のための法律により
    生産性の高い工場が、海外へ移転しているから。
    平成の時代では、団塊世代の雇用のために若者の雇用が奪われた。そして団塊世代は労働市場からドロップアウトするが、次は老後年金を守るための時代になる。
    女はエロスの資本により学歴問わず幸福度は高い。
    金、権力をもてる者は、モテる者になり、事実上の一夫多妻制が形成される。
    世界で格差が広まってしまったのは、社会が急激に豊かになったことの弊害であり避けられないこと。それは知識社会
    、グローバル化、リベラル化が三位一体となって表面化している

  • 社会の分断について。ディストピア感漂う世の中になっていくと考えると憂鬱。まずは己の基盤をしっかりと固めるところから。

  • 格差という問題について、それはいったい何なのかが、そうだったのかと分かる一冊です。世界から貧困がなくなっているのに何故格差があるのか不思議にも感じている人にはヒントになると思います。上級、下級という分け方をすることで、その間の分断の、他の区別には無い明確化が分かりやすく理解できます。そしてその分断の揺ぎ無さ。分かっていたけど目を向けたくなかった事実を考えさせられます。揺ぎ無さ故に、簡単には変化することはできず、それゆえ変化を求める過激な行動が懸念されます。ソフトランディングをどのように目指すのか、背景を知ることでその不気味さに身震いしました。

  • 『上級国民/下級国民』(橘玲 著/小学館)vol.521
    https://shirayu.com/blog/topstory/other/8720.html

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著者プロフィール

2002年、金融小説『マネーロンダリング』(幻冬舎文庫)でデビュー。著書に『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』(幻冬舎)、『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』『橘玲の中国私論』(以上ダイヤモンド社)『「言ってはいけない? --残酷すぎる真実』(新潮新書)などがある。メルマガ『世の中の仕組みと人生のデザイン』配信など精力的に活動の場を広げている。

「2023年 『シンプルで合理的な人生設計』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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