メインテーマは殺人 ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ (創元推理文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 三谷幸喜さんがエッセイで、職業的に自分と同じような境遇の本で楽しめた、と書かれていたので読みたくなった。

    ドラマ脚本家であり小説家の著者が、著者目線でこの本を書くまでが描かれている。
    確かにイギリス版三谷幸喜さんみたいだ。

    実在する俳優やドラマが出てくる。
    海外のことなのでどこまでが本当のことなのかよくわからなくて最初は混乱した。
    そこに超有名映画監督が登場したので「これはフィクションを楽しむやつね!」と理解した。 

    海外もの特有の読みにくさは全くないので、すんなり頭に入ってくる。
    犯人は最後まで誰だかわからなくて楽しかった。

    作者の語りが長い。そこが面白さでもあるけど、もう少しスピーディーに進む方が自分は好きだ。
    ★3.5くらい。
    Audibleにて。

  • プロットは見事だと思うけど、語り口のせいか自分にはそんなに合わなかった。一人称が慣れないのかも。

  • 人気作家のアンソニー・ホロヴィッツのもとに元刑事のホーソーンから電話が入った。今捜査をしている事件を小説にしてみないか?というものでした。始めは断ったアンソニーでしたが、熟考の末、書くことにしました。クーパー夫人は自分の葬儀を葬儀屋に依頼したその日に何者かによって殺害されます。夫人は自分が殺されるのを知っていたでしょうか?捜査を続けていくうちに、クーパー夫人の過去の事件などが徐々に明らかになり、そして第二の殺人が…。アンソニーはホーソーンの捜査に同行しながら小説を書き上げていきます。作者であるアンソニー・ホロヴィッツ自身がワトソン役として登場、一癖も二癖もある主人公ホーソーンとコンビを組みます。王道のミステリーでとても読みやすいです。前作『カササギ殺人事件』に続いて国内ミステリーランキングを制覇したのもなっとくの内容です。

  • 葬儀屋を訪れて6時間後に殺されるという衝撃的な展開から始まる本書は、伏線の張り方、明かし方がとても見事で最後の1ページまで楽しめる作品だった。 複雑なプロットではなく、真相を知った今では割と単純なプロットに感じるくらいなのだが、うまく目くらましさせられている。 途中まではこの作品が多くの賞を受賞しているのは何故だろうと思っていたが、最後まで読むことによってなるほどなと納得できた。

  • 元敏腕刑事のホーソーンが作家のホロヴィッツに自分が捜査の相談を受けた事件を本にしないかと持ち掛ける。

    かくしてホロヴィッツはホーソーンのワトソン役に収まった。

    ホーソーンの癖が強いくて慣れるまで難儀した。
    後半から一気に面白くなった。

  • 面白かった。情報がスルスルと開示されていき読みやすい。ドラマっぽいなという感じです。
    ただフェアかと言われたら少し疑問。

  • 読了日 : 2023年11月14日

  • 作者のアンソニーホロビッツ自身が本作に作家として登場し、元刑事のダニエル ホーソーンが探偵役となり 事件を解決するシリーズ第一段。

    本作の中でホロビッツは脚本家などもしており、知識を得るためにホーソーンとは知り合いであった。
    ある日ホーソーンから殺人事件を解決するよう警察から依頼があったのでそれを本に書いてみないかと誘いを申し込まれる。
    最後に明かされるのだが、ホロビッツは受けるかどうか悩んでいた。
    そんな時 講演会である女性から「あなたの書くものには現実味がない」と言われ、それもきっかけとなり引き受けることにした。その言葉を発した女性はホーソーンの別れた妻であることが分かるが、ホーソーンは知らっばくれるのだが。

    事件は俳優の母親が、自身の葬儀の予約をした日に自宅で殺されるというもので、その母親の葬式の日に今度は俳優である息子が殺される。
    母親には10年ほど前に、車で事故を起こし双子の一人を死亡させてしまい、残るもう一人は脳に障害を残す結果となってしまった。
    だが、判決は禁固刑なしの 遺族からすれば軽すぎる刑であった。
    そのことから恨みを持つ遺族の犯行であるかのようにストーリーは展開するが、全てミスリードであり 思いもよらぬ犯人、犯行動機が明らかになる。

    大どんでん返しというより、正統派の推理小説で、日本の小説で言えば 御手洗シリーズ、ホームズとワトソン、アガサ・クリスティのような仕掛けなど多種多様な仕掛けてんこ盛りである。

    私の評価は★3だが、それは推理小説自体が好みから外れるのでこの評価にしたまでで、世間の評価はかなり高い小説である。
    また海外物は読みづらさがあるが、この作者の作品は2冊読んだが、かなり読みやすく スラスラと頭に入って来る。

  • ホーソーンの登場第一弾、著者初読でしたが面白かった
    いろいろ伏線が貼られて著者の語り手と一緒に解決へ進んでいき楽しめた、ただ自分の知識量に左右されるユーモアが多くて正直だるくなる場面もあったり。(海外ゴシップやシェイクスピア関係)
    海外ドラマフレンズの一節があったけどバルコニーはモニカの部屋の事を言ってるのか分からなかった
    ここにヒントがあると著者の優しい場面があっても点と点を結びつけれなくて悔し身があったかな
    最後に好きなフレーズの引用を
    まさかのシリーズ化提案だ。
    ブライアンへ。きみのお父さんに会って、もう少しで逮捕されそうになったよ。心をこめて
    胸のうちから湧き上がってくる温かい気持ちは、論理や理性ではとうてい説明できない。

  • その裁きは死の方を先に読んでしまったので、シリーズ1をその後に読んだ。シリーズ2のほうが面白く感じた。

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著者プロフィール

Anthony Horowitz
イギリスの作家。1979年、冒険小説『Enter Frederick K. Bower』でデビューし、YA(ヤングアダルト)作品「女王陛下の少年スパイ!アレックス」シリーズ(集英社)がベストセラーとなる。ドラマ『刑事フォイル』の脚本、コナン・ドイル財団公認の「シャーロック・ホームズ」シリーズの新作『シャーロック・ホームズ 絹の家』(KADOKAWA)なども手掛ける。アガサ・クリスティへのオマージュ作『カササギ殺人事件』は、日本でも「このミステリーがすごい!」「本屋大賞〈翻訳小説部門〉」の1位に選ばれるなど、史上初の7冠に輝く。続く『メインテーマは殺人』『その裁きは死』『ヨルガオ殺人事件』(以上、東京創元社)も主要ミステリランキングで首位を取り、4年連続制覇を達成した。


「2022年 『ホロヴィッツ ホラー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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