天上の葦【上下 合本版】 (角川文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 終わってしまった!!!
    もうこの先がないかと思うとそれはそれでさみしい。

    太田さんの視点はほんとすごいな。
    三部作どのテーマも昨今の日本で危ぶまれてることで明日現実になってもおかしくない。

    まるで警鐘を高らかに鳴らすような。
    目を覚ませ、自分の目で物を見ろ、聞き逃すな、読み流すなと、冷水でも浴びせられているような、ある意味暴力的なパワーで魅せられた。

    最高のエンタメ。
    いつか実写になったらどんなキャストなんだろう。

  • 3作目も安定して面白かったー。一貫して事件や背景になっているものがバチボコにきつくて「もう勘弁してくれ……」と思ったのが一番多い感想。いやほんとに……。
    戦争の歴史、教科書でしか知らず夏に流れる番組でインタビューを見聞きするだけの世代であり、ただ「悲惨」というぼんやりしたイメージだけはあり、しかしそれが何にとって誰にとって悲惨だったのか考えることを無意識に避けていたのだな、ということを意識させられるような内容だった。少なくとも私は。戦争を勉強するのはきついんだけど凄惨な歴史を学ぶことは大切なんだもんな マジできついが…
    情報を操作されゴーサインが出るものしか明るみに出ないというのはもう今まざまざと感じる風潮になっていますね、、

    今回は鑓水の過去と絡めたお話。相馬くん、元刑事の警察官でありながら騙されやすすぎやせんか!?て笑っちゃうとこ沢山あったんだけど、そういう相馬くんだから鑓水はずっと友だちでいられるというか、救われてるところがあるんだろうな〜て思って深く頷いてしまった

  • 著者の本は初めて読みましたが、伏線も含めたストーリーにグイグイ引き込まれました。こりゃ面白いわ。今回の登場人物の作品(シリーズ?)があるっぽいのでそちらも読んでみたい。

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著者プロフィール

香川県生まれ。「相棒」「TRICK2」などの刑事ドラマやサスペンスドラマの脚本を手がけ、2012年、『犯罪者 クリミナル』(上・下)で小説家デビュー。13年には第2作『幻夏』を発表。日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補になる。17年には上下巻の大作『天上の葦』を発表。高いエンターテインメント性に加え、国家によるメディア統制と権力への忖度の危険性を予見的に描き、大きな話題となった。

「2020年 『彼らは世界にはなればなれに立っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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