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感想・レビュー・書評
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『ザリガニの鳴くところ』
映画観にて鑑賞。
アメリカノースカロライナ州の森の中の湿地帯で
生まれ育った女の子、カイア。
6歳の時に家族から見捨てられ
たった1人、森の中の湿地帯で生きていく。
水が澄み、豊かな木々に囲まれ、大自然の中で
たくましく生きる動植物。
孤独な少女は、この美しい大自然を、親とし、親友とし、家族として生き抜いていく。
みてほしい。
ノースカロライナの静かで豊かな川や森や動植物がカイアをどんな女性に育てたのか。
みてほしい。
この大自然に育てられたカイアの人生や決断を。
映画を見てまっすぐに伝わってきたのは
カイアと大自然との深い関係性。
そしてこの物語の作者から溢れ出す
自然に対する深い尊敬と愛情。
映画を見終わったあとの感想は
「アメリカで最も売れた本かぁ…」
映画のフライヤーに並ぶ数々の賞。
(15個も賞が並んでいる)
どうしてそんなに評価されているのか正直わからなかった…。
けれど、そういったまわりの評価を取っ払って
自分はどこに感動したかなぁ。何が映画から伝わってきたかなぁ…と考えると、じわじわ感動が膨らんでくる。
2時間の映画では伝えきれないものが多くあるのかな。
うん、でも観ることが出来て良かった。
良い作品だった。(^^) -
※今月のセールで半額で購入しました・・・
ーーー
しかしすごい本だ。
生まれ育った環境があまりにかわいそう。
本人に責任はないのに、偏見に満ちた目。
当然のことのように閉じこもってしまう。
そんな彼女を救ってくれる人、救ってくれるはずの人。
母親、兄弟、友人、恋人。
みんなが、ほんとうにみんなが去っていく。
カモメが彼女の周りに集まってくる。
その描写が素晴らしい。彼女の周りを舞う姿が見える。。。
そう、自然は去っていかない。
自分を裏切らないのは自然、動物たちだけなのか。
信じても、信じても裏切られしまう。自分はどうすればいいのか。
自分の身は自分で守るしかない。
生きるための本能とはなにか。
カマキリに代表される残酷な生命活動は、遺伝子に組み込まれているものであり、善悪も法律とは関係がない。
私たちは社会を構成し、これを法や偏見で判断しようしとしてるが、そうだろうか。
法も偏見も、時代により変わるものです。
自然に囲まれ、認められ、愛され、幸せだったのではないだろうか。
恵まれない環境にあったのに。そのギャップに。幸せに。
涙がこぼれた。
+++
自然はいいですね。
読み返したい自然に関するMyベスト本
1.樹木たちの知られざる生活
2.ザリガニの鳴くところ
3.神様たちの遊ぶ庭 -
何が善で 何が悪か
何が許されて 何が許されないか
善か悪かを判断するのは誰
許すのは誰 許さないのは誰
私は 何を許し 何を許さないのか -
野生動物学者である著者の小説処女作だと聞いて興味を持ち読み始めた。
物語は「湿地の少女」カイアの生涯が綴られていくのだが、湿地で男が亡くなっているのが見つかるところから話が始まり捜査が行われる1696年と、カイアの成長をたどる1952年以降を、行き来しながら進行していく。最初は何故このような構造となっているのかわからず、しっくり来ないまま読み進めた。それにしても男は事故死なのか殺人事件なのか、事件だとすれば犯人は誰なのか。
それでもガイアが愛する人々に次々と去られ孤独に生き成長していく過程に引き込まれて行った。なんという人生か!
物語は最後には思いもしなかった結末をむかえるのだが、カイアが諳んじていた詩の作者の謎も同時に明かされる。ネタバレとなるのでこれ以上はかけないのですが(笑)
久しぶりの力作を読み満足感いっぱいで読了しました。 -
1969年、ノースカロライナ州の湿地で近くの町の若者チェイスの転落死体が発見された。事故と思われたが遺体の側に全く足跡がなく殺人も考慮に入れて捜査が始まり、やがて犯人として「湿地の少女」と呼ばれるカイアの名が上がる。捜査の過程と6歳で家族に捨てられてから貧困の中差別と偏見に晒されながら一人湿地で生きてきたカイアの成長が交互に語られるが、自然と共存しながら文字を知り、恋を知り、孤独に絶望するカイアの姿がぐいぐい迫ってきて息苦しい程。また周りを取り巻く自然描写が圧巻。裁判が始まってからは結末を祈るように読み進んだ。裁判の結果で終わらず余韻を残すラストはある意味美しい。カテゴリはミステリですが(2021年の海外ランキングに入ってる)ミステリ要素はおまけなので謎解きを求めてはいけません。
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ノースカロライナ州の湿地で男の死体が発見された。人々は「湿地の少女」に疑いの目を向ける。6歳で家族に見捨てられたときから、カイアはたったひとりで生きなければならなかった。読み書きを教えてくれた少年テイトに恋心を抱くが、彼は大学進学のため彼女を置いて去ってゆく。以来、村の人々に「湿地の少女」と呼ばれ蔑まれながらも、彼女は生き物が自然のままに生きる「ザリガニの鳴くところ」へと思いをはせて静かに暮らしていた。しかしあるとき、村の裕福な青年チェイスが彼女に近づく…
舞台となるのは、タイトルが意味する”ザリガニが鳴くところ”、つまり辺境の自然地だ。そこでは無慈悲に思える行動のおかげで次の世代を産み育てることが可能になる。雌ギツネは飢えたり過度のストレスがかかると子供を捨てることがあるが、生き延びた雌ギツネは状況が改善した時にまた子供を産んで育てることができるからだ。現在では残酷に感じられる行動も初期の人類が生き延びるうえでは重要だった。しかし、その本能はいまだに私たちの遺伝子に組み込まれていて、状況次第では表に出てくるはずだと説く。自然界で育ち暮らしたカイアにとって、人間社会が作った善悪の判断など無用な掟なのかもしれない。人との”つながり”ある世界で育たなかったカイアが取った行動は推測でき責めることはできなかったが、判然としない気持ちも残る。幼い頃からカイアを見守り援助して来たジャンピンやメイルはともかく、カイアの弁護を自ら買って出たトム弁護士は、果たして真実を見抜いての事だったのか? 彼女が湿地帯に生息する鳥や貝などを長年観察した本を出版して成功していたのは大きいだろう。最後までカイアに子供を授けなかったところに、著者の思惑があるようにも受け取れた。 2019年にアメリカで一番売れた本らしいが理由を知りたい。
著者はジョージア大学で学士号を、動物行動学の博士号を取得した野生動物学者。専門分野を生かし、森や生息する小動物たちを観察した描写がふんだんに盛り込まれている。いわゆる、文学畑でない人が書いた小説は粗削りだがユニーク。70歳近い年齢で初めて書いた小説がベストセラーだなんて!
※人はどうしてランクを付けたがるのだろう。本作に出て来る貧乏白人(ホワイト・トラッシュ)という言葉。カイアの家族もその階級に属していて、自堕落、暴力的、不衛生などの理由から人格的にも劣る存在とみなされている。 -
良かった…
さすが本屋大賞翻訳部門で一位を取った作品だ。
これはネタバレは絶対にしないで読んだ方がいい。
細部まで緻密に仕上げてあって、読み終えたあとの充足感がすごい。
この結末に納得しない人はいないだろう。
ひたすらに、良かった。 -
2019.20アメリカで最も売れた本
社会差別、ミステリー、自然界、家族、恋愛どのジャンルにも属する作品で主に孤独な少女が生き抜いていく物語だった
映画は見てないが予告を見る限りミステリー寄りなのかなと思うが原作は違うと感じる
終始泣くほど辛く、テイトが優しく温かく羽根のゲームはすごく印象に残った、また同様にジャンピン家族の存在も大きく当時の社会を想像できた
湿地帯のイメージは薄暗くあったがそこには自然界の生があり大地が育む重要な場所で実際国立野生動物保護区に指定された用に抱いてたイメージが変わった
個人的に感受性のせいなのか500ページの9割泣き散らかしてた
好きなフレーズ引用
湿地は彼女の母親になった
本物の男とは恥ずかしがらずに涙を見せ詩を心で味わいオペラを魂で感じ必要なときには女性を守る行動ができる者のことを言うのだと
宇宙のあらゆるものと同じで私たちもより大きな質量の方へ転がっていくしかないのね
それぞれの貝殻を発見した海岸や季節や朝焼けに思いを巡らせたそれは家族のアルバムのようなものだった
カイアの筆跡で -
今2度目を読んでます。
というのも最初は時空行きかうため物語をつかむことができませんでした。。。
しかし読み進めるについれ、引き込まれ、続きが気になり、ドキドキ、ハラハラ、検察にイライラでした。
ホッとした束の間、衝撃の結末には言葉を失いました。
皆様のレビューを見て、自然の描写や相互関係をもっと深く味わいたく
2回目を読むことにしました。
湿地について興味も沸くので映画も見てみたい作品です。
観るジャンルが幅広いねぇ
やっぱり名作なんだねっ
アメリカ西部の開拓生活かぁ(´∀`)
うん!面白そう...
観るジャンルが幅広いねぇ
やっぱり名作なんだねっ
アメリカ西部の開拓生活かぁ(´∀`)
うん!面白そうだね!
これは長そうだから、たっぶり時間ができたら観てみるねっ♪
1月末にまたTOEICを受ける予定で、先月、十二国記を読み終えてから勉強再開したんだぁ。
今は、過去の自分を追い越してやるぅ!って感じで勉強してます。がんばるねっ!
まっちゃんこそ…ジャンル広つ‼︎
TOEIC勉強再開୧⃛(๑⃙⃘◡̈︎๑⃙⃘)୨⃛続けることに意義がある...
まっちゃんこそ…ジャンル広つ‼︎
TOEIC勉強再開୧⃛(๑⃙⃘◡̈︎๑⃙⃘)୨⃛続けることに意義がある!
いつも思うけど、スゴイ時間の使い方(*ˊ˘ˋ*)流石♪︎:*
体調崩さないよう気をつけてマイペースで
頑張ってね٩̋(๑˃́ꇴ˂̀๑)応援してます♪