超訳 カーネギー 人を動かす エッセンシャル版 ディスカヴァークラシック文庫シリーズ [Kindle]

  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想・レビュー・書評

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  • 『カーネギー・ホール』で有名な鉄鋼王アンドリュー・カーネギーと同一人物だと思っていたら違うひとだった。
    ただこの方デール・カーネギー氏はアンドリューを尊敬しているらしく、つづりを彼と同じCarnegieに変更し、カーネギーホールで講演も行ったとのこと。

    人間の質を根っこから変えるというよりは、ややテクニック寄りの本。
    自分の自慢話をするよりも人の話を聞く、他人の欠点を指摘するよりも長所をほめて自尊心を満たさせる、自分にしてほしいことを相手に対してまず行うなど、この本に書かれていることはすぐ実行でき、即効性はあるかもしれないが、エッセンシャル版だからか、どうしても読み応えが軽い。

    売れない営業担当が単に客の話を聞くようにしただけで契約が取れただとか、うわべのお世辞だけで簡単にひとが態度を変えたかのような話がいくつかある。
    (ちなみにこの本でも『お世辞は不誠実だ』と言ってはいるのだが)

    当然のことながらこれ一冊読んだところで『人を動かす』ことなどはできない。
    あくまで『人を動かす』本編に興味をもたせるための入口にすぎないだろう。

    デール・カーネギー自身はソクラテスからナポレオンまで幅広い人物のエピソードを紹介しており、哲学から歴史、政治経済まで、厚く積み重ねた教養がうかがえる。

    本当に人を動かしたいなら、一冊二冊、はやりの自己啓発本を読んだだけでは不十分であり、さまざまな良著を読み、かつ実践を重ねる必要があると、デール・カーネギー自身が暗に示しているように思う。

    しかしやはりアメリカの人だけあって、リンカーンやセオドア・ルーズベルト、ベンジャミン・フランクリン、実業家のチャールズ・シュワッブなど、米国人の立志伝からたとえ話を多く引き出しているのが新鮮で興味深かった。

    自己批判のところは特徴的。
    日本人なら間違いをみとめて謝るのは普通のことだが、この本では率直に謝罪することが、ものすごい功績のように書かれていたりする。

    また一日十四時間も働くことが美徳の一つのようにみなされている記述もあり、このあたりはむかしの価値観だと思って読む必要がある。

  • 本書は、人間関係のコツを教えてくれる名著ですが、原著はアメリカの事情に基づいているので、日本人にはピンとこないところもあるかもしれません。そこで、この超訳版では、原著の内容をそのままに、現代の日本人向けにアレコレ工夫してくれています。どんな工夫かというと、以下のような感じです。

    原著の事例を、日本の事例に変えたり、増やしたりしています。アメリカの歴史や企業に詳しくない人でも、日本の有名人や企業、日常の場面などを見れば、カーネギーの教えがどう役立つかがわかりやすくなります。

    原著の言葉を、現代の日本語に翻訳したり、解説したりしています。原著の言葉は、時代や文化の違いで、現代の日本語とは意味が違うものもあります。そこで、原著の言葉をそのままにせず、その背景や意図を説明することで、カーネギーの思想を正しく理解できるようにしています。

    この本を読んでみると、カーネギーの教えは、時代や文化を超えて、人間関係の普遍的な原則を示しているということがよくわかります。人を動かすためには、自分のことばかり考えるのではなく、相手のことを考えること。相手に敬意を払い、誠実に接し、感謝や賞賛を伝えることで、相手の心を開き、信頼関係を築くことができるということ。これらのことは、どんな人間関係においても、有効であると思います。私はこの本を読んで、自分のコミュニケーションスタイルを見直そうと思いました。私は、自分の意見や考えを相手に伝えることに重点を置いていました。しかし、この本を読んで、それでは相手に反発や抵抗を招くだけでなく、自分の目的も達成できないことに気づきました。そこで、私は、相手の話をよく聞き、相手の興味や感情に配慮し、相手の視点から物事を考えるように心がけることにしました。この本は、人間関係の悩みを解決するだけでなく、人生の質を向上させるための貴重なヒントを与えてくれる一冊です。カーネギーの教えを身につけることで、自分も相手も幸せになれるということを、この本は教えてくれます。この本を読んで、自分の人間関係を改善したいと思う方には、ぜひおすすめしたいです。

  • コミュニケーションにおけるテクニックについて

    私が本書から読み取ったエッセンスは
    コミュニケーションのコツは
    ・相手の自尊心を高めること
    ・笑顔で接すること
    ・相手から自発的な行動を引き出すこと
    である。

    それぞれの例をいろいろ紹介してくれている本との認識。
    たとえば相手の自尊心を高めるためには
    ・人を批判しない、褒める
    ・共感する
    ・話を聞く
    ことが大事。

    自発的な行動を引き出すためには質問の仕方を工夫して肯定してもらうようにしたり相手から話してもらうようにしたりということが大事。

    世の中それだけでまかり通るほど楽ではないが、基本テクニックとして押さえておくと汎用性は高いだろう。

  • まとまってて読みやすく、情報も整理しやすい。具体例を変えて、同じことを何回も言っているので、本質的な内容量はそこまで多くはないと思う。しかし、そのほう、この本を読んでからどう行動するかがわかりやすくて良い。行動にうつしやすい。

  • 181のテクニックが書いてあるのだけど、重複が多いので3で割るくらいに抑えられそう

  • 後輩、上司とのやりとりに悩んでいたため、参考になればと思って読んでみた本。
    人はプライドと虚栄心によって動かされているなど、特に後輩とのコミュニケーションで心に留めておくべき内容だなと感じた。上司に対しては相手の意見を受け入れるだけではなく、自分の意見をしっかりと伝えることも必要だと思う。

  • 単行本は昔読んだが、内容があまり頭に入らなかった。エッセンス版と言うことで、AmazonPrimeReadingで読んでみた。相手のことを思って行動すれば、周りはついてくる。大勢の前で叱らない、議論を避ける、相手に恥をかかさない、悪口は言わず長所を言うなど有益なことを吸収することができた。

  • 181え

    エッセンシャル版ということで、181個のテクニックとして内容をまとめている。のだが、内容被りが多いしそもそも内容がないに等しい項目もあった。

    目次を見て気になった項目17個のみ確認。初版1936年という昔の名著なので、姿形を変えてあらゆる場所にいるのだろう。全体としてあまり新鮮な内容だと思わなかったのは、むしろ褒め言葉?

    参考程度に、008番は134字で説明を終えている。超訳☆

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