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感想・レビュー・書評
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著者の名前が衝撃的である。面白い。知っていることも多かったけど、ノーベル賞詳細とかそういう細かい知識がとてもツボ。あまり化学には関係しないけど。繊維、ナイロンとかビニロンとか、火薬がいかに歴史に影響を及ぼしたのか。とか。
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世界史というよりは化学史が淡々と書かれている。
身の回りのあらゆるものの化学史ということで、化学を学ぶ高校生や中学生の時に読んだらいいかもしれない。
ウェッジウッド(創始者)の娘の息子がダーウィンとは。
ジハイドロゲンモノオキサイドの話は面白かった。そういえば知人に食べ物の裏見て化学物質が入ってる!と騒いでる人がいたが化学物質とは、モノの材料になる物質なので当たり前。モヤっとしていたが説明されてスッキリした。
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古代ギリシャ・デモクリトスの原子論から始まり、中世の陶磁器や金属錬成、産業革命を経て、現代の衣食住に至る道筋を化学の進歩という目線で書かれている。
一つ一つの章は、専門性を抑えて平易に説明されているので、これまで化学に触れてこなかった読者でも読み物として楽しめる構成になっている。
理系の大学生だったのである程度は知っていたが、改めて思うところがあった。
例えば、目に見えない分子の世界が「見える」ようになるまで、古代ギリシャから実に19世紀まで待たなければ行けなかった。現象論としては18世紀の産業革命には熱力学として発展たが、本当にミクロな視点での理解が始まったのはアインシュタインのブラウン運動の研究が端緒である。さらに元素が体系的に整理されたのも同じく18世紀のメンデレーエフによるものだった。
歴史を振り返ると改めて、先人の膨大な成功や過ちの積み重ねの上に、現代の科学技術と人類の繁栄があることがわかる。
また、個人的には、合成繊維や染料、プラスチックの発展の部分が、新しい発見があって面白いと思った。
有機化学は、こういう読み物と一緒に勉強すると、1番身近な単元だと思った。 -
分子や原子、元素が定義されていく歴史、周期表はどのようにできていったか、などなど、高校の時に多少は習ったような気がする。一気圧は水銀柱76cmというトリチェリの実験は懐かしい。ライナス・ポーリングの一般化学は大学の教科書だったような。化学の授業は二つあったので、私はそちらの授業はとってないけど。
パンもビール造りも化学、麻薬も化学、コロンブスがアメリカを発見したのも金を求めて黄金の島ジパングを探しに行ったからなどなど、人類の歴史や発展を化学の観点から読み解くのはなかなかドラマチックで楽しかった。 -
世界史は化学でできてる
人類が誕生してから文明が発達し現在に至る。そこには科学の発展が不可欠である。そんな人類の歴史を化学の観点から解説してくれる一冊。
最初はドルトンやメンデレーエフ、アボガドロなど化学の教科書冒頭で登場するスーパースターたちが出てくる。主に元素・原子の発見の歴史を学ぶ。その後エネルギーの話や感染症の歴史、途中ではカレーライス、ビール、ワイン、パン作りの話まで入ってくる。
「科学も苦手なのに、化学。。。蕁麻疹が出ます」という人もいるかもしれない、いや、知り合いでも何人かいます。確かにところどころ多少難しいところはあると思います。実際理系の私もよくわからないところもありました。だけど大丈夫。これは歴史の教本。全体的には平易な説明になっており細かいことがわからなくても流れと化学者たちが夢見たロマンを少しでも味わえればOKと思います。
何を隠そう化学式は一切出てきません!!歴史の本といっても一つ一つは数項の単元になっているため、興味のないところは飛ばしても問題なし。
化学+歴史のロマンに触れたい方は一読オススメです。 -
第1刷P119 「1882年、日本ではじめてコレラが発生する。」これは1822年の間違いのようだ。小さなミスだけど、出版社HPに正誤表がないし、そもそも文中で第二弾1858年って言ってるのだから(これは正しい)普通に校正してたらわかるでしょう、と信頼性に疑問を持った。わかりやすさを追求したのだろうとは思うが、曖昧だったり無意味に時系列が入れ替わって記述することもあり、読みにくい。
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化学を切り口に世界史を見つめ直したらこうなる、という読み物。章立ては短くまとまっていて読みやすかった。
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3.5 まずまず。もう少し科学に振った内容が良かったかも。
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なかなか面白かった。
新しい事に挑戦した国は栄え、それを疎かにした国は衰えていく。
どんなヒット商品も真似され、コピーされ、普及していくが、環境が変わっていくのは必須なのだと思い知らされた。
たしかに世界史は技術史ですね。