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感想・レビュー・書評
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エンジニア・会社社長・Microsoft元役員・琉球大学客員教授でプレゼンの達人、という異色の経歴の著者による本書。
本書では、世間の「あたりまえ」に対し疑問を持つこと=既存の価値観・常識を疑うことを勧めている。
・時間=「ゼロを1にする」こと以外はしない。「時間は借り物」と認識する
・ルールと慣例=過去の価値観でつくられた「同調圧力」からはできるだけ距離をおく
・コミュニケーション=自分がかかわりを持つ人と社会へ、ハッピーを届けること
・マネジメント=管理することではなく「リソースの最適配置」。過去の成功体験を疑う。
断定的でわかりやすい口調で伝えているけれど、時間の貸し借りの際も「自分がまず相手の役に立つ」ことを先にしたり、コミュニケーションでも「相手のハッピー」を考えたり、まずGIVEするタイプの人なのだなと思った。
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・仕事ができる人は「抽象」と「具体」を行き来できる人
・意識的に「時間がもっとも大切なもの」と思って人とコミュニケーションする
・とにかく「自分が価値を提供すること」を意識してアウトプットする
・「日本企業には無駄な会議が多い」とはむかしから言われていることですが、いつになっても改善されません。なぜか。それは、「会議でしたほうがいいこと」を理解していないから
・タスクを効率的にこなすための「3つの原則」
①できるタスクとできないタスクを理解している。
②やると決めたひとつのタスクに集中している。
③タスクにかかる時間を把握している。
・不測の事態や想定外の出来事が起こったとき、「Why」と「Who」を追求してはいけない
まず問わなくてはならないのは
なにがあったのか(What・客観的な視点)
どうすればいいのか(How・次の行動)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
○与えることともらうこと
人に何かを与えてほしいのであれば、まずは自分から与えることが大切。いくら優秀な人に近づいたところで、自分が与えてもらうことだけを望んでいるのなら、相手にとってメリットがない。なんでも良いが、相手がほしいと思っているものを与える。
プレゼンも考え方としては少し似ていて、自分が伝えたいことを伝えるのでは響かない。相手にとって、好ましいことを伝えることが大切。
○発信すること
自分が何かを手に入れたいなら、発信することが大切。そうすれば、思わぬご縁があるかもしれないし、発信する内容も磨かれる。ただし、発信するのであれば、何かをまとめるということではなく、自分の体験を発信するのがよい。他人から聞いた内容はデマの可能性がある。
思ったこと…著者は他にも自分の頭で考えることを大切にしている。考えを発信→フィードバックをもらう→考える材料が増える→良いご縁に繋がるかも、ということなのかな。発信すれば必ず人に見てもらえるわけではないので、やはりそこも自分から与えて、与えて、たまに見てもらうくらいで輪を広げていくのかな。 -
自分はかなり古い会社で働いているということを実感させられる本。
言っていることはだいたいわかっていることではあるが。