曾根崎心中 [Kindle]

  • リトル・モア
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感想・レビュー・書評

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  • 再読です。八歳で生活の貧しさ故に身売りに出された「初(はつ)」は遊郭・島原へ。しかし、トップを狙る女によって太ももに火傷を負わされ、堂島新地へ都に落ちる。が、意外にも居心地が良く、客をとるようになってからは辛いことも増えたものの、平穏な日々を送っていた。そんなある日、初は初めて恋をする。その名前は徳兵衛。しかし徳兵衛は銀の貸し借りで騙されてしまい、初と徳兵衛で心中を決意する。初には1つの疑念が。。。藤兵衛は本当に騙されたのか?徳兵衛は信用できる男なのか?初はそんなことはどうでもよくなり、心中を果たす。⑤

    初の最期での揺れる心情、いやー凄い内容だ!

  • 義母がそう簡単にお金を返すだろうか?この人は本当に騙されたのだろうか?
    と、心中に向かう道行の途中でふと疑ってみるお初なんて、この作品が書かれて三百年以上もの間、そんな事を書いた作家は居ないのでは?
    2人の心中を、悲劇というより、若者の一瞬のスパークと読み取った角田さんはスゴイ!

  • お初と徳様が純粋。こういう男に惚れちゃうのわかるなぁってなる。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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