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感想・レビュー・書評
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現代思想について具体的な哲学者を挙げて解説されている。
それぞれがどんな思想を抱いていたのか噛み砕いて説明されているので、分かりやすい。
社会の本質、人生の本質は限りなくある問題を解決した先に、もしくはそれこそが本質なのかもしれないと感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これは良い本だ。なんて懇切丁寧。デリダ・ドゥルーズ・フーコーを核として取り上げ、現代思想の源流としてマルクス・フロイト・ニーチェも見ていく。また精神分析についてもラカン・ルジャンドルが扱われる。さらに「現代思想のつくり方」と題して共通する「つくり方」がしめされていておもしろい。付録ではここでも丁寧に現代思想の読み方と題して例とともに解説が加えられている。哲学って面白い。
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現代思想で問題とされていること、考え方がよくわかった。二項対立を見つけ、そこに前提となっている優劣の関係性を転覆するのを脱構築だと、一旦、理解した。見方によっては、絶え間のない相対主義に転落していきそうな感じもするが、人間では認識できないリアリティが暗示されている点で、素朴な意味での相対主義にもなれない深さがあるように思う。
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「現代思想」すなわち、ポスト構造主義について。
入門者でも分かりやすいように、著者がとても優しく気を遣って書いてくれているのが分かる。
が、それでも前提知識のない入門者には読みながら不明な点がある。こうやっていろんな本を読みながら紐解いていくものなのだろう。
・二項対立
・パロール(話し言葉)とエクリチュール(書かれたもの)
・規律訓練と生政治 -
これまでのもやもやが一気に晴れました。現代思想として流行であった頃は、全く歯が立たず、いろんな言い訳を思いついた気がします。時間とプロの読み手が、道を開いてくれるのです。思い残すことなく、今後手に取ることもないでしょう。著者の導きは、今後とも大切にしてゆきたいです。
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グレーゾーンを認めること。
世界を単純化しすぎないこと。
ビジネスの世界に身を置けば置くほど、シンプルが求められるので、たまにはこういった論考に触れるのも良い。
フーコーまでは比較的読みやすいが、後半部は少々難しい印象。
この類の話は読む時の状況で感じ方や受け取り方が変わる気がする。
再読は必須。 -
たしかに読みやすくわかりやすい。私の人生とは関係がないということもわかる。なんか「現代思想」を読んだり考えたりする他に、具体的な問題についておもしろい発想をするには役立つことはあるのだろうけど、実際にどういうおもしろい発想につながるか、というのが知りたいところ。
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何やら難しく、私にはよく理解できませんでした。
2回目、読んでみようとおもう。 -
どちらかというと、これから哲学を勉強したいけれど何から読んでいいのかわからん、とか、岩波でハイデガー読んだけれど何言っているの??という人向けの本。
大学生のころ、背伸びして哲学書を読んでまっったく何言っているのかわからんかったな、というのを思い出した。
哲学というのは、その人だけ読めばよいというのではなく、その前から連綿と受け継がれている問題意識や時代背景の理解なしには読むことができないし、また、哲学者というのは平易な言葉は嫌いらしく、なんでか難しい言葉を使いたがる。
そんな人のために、哲学の問題意識や哲学書の読み方のTipsを教えてくれるのだ。 -
p.2022/5/3