- Amazon.co.jp ・電子書籍 (262ページ)
感想・レビュー・書評
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著者であるオリバー・バークマンがとりまとめた時間についての一考察。若干表現(翻訳ではない)で鼻につくところはあるけれど,本論については納得するところが多い。ちょうど自分に対して「人生を味わい尽くす」なんていうキャッチコピーを考えていたんだけど,そんなことはできないと理解しそのコピーは引っ込めることにした(笑)。確かに人生を味わい尽くすには,どれだけの時間が必要なのだろうか。自分ですべきことを決められる現代だからこそ,時間との付き合い方がより重要になってきていると言える。
本文中にあるタスクを上手に減らす3つの原則や人生の外側についての考え方などは特にそうだと感じた。みんなの時間に参加するなんていうのは,一見タイパ重視な人ほど避けていそうなトピックもあり興味深い。タイトルにある限りある時間の使い方とは何なのかについては,果たしてそこに希望はあるのだろうか,きちんと結論を出しているのでそこはぜひ読んでみていただきたい。
ただもやもやしているのは,プライベートならともかく,仕事においてやらなくても良いことなどあるのか,ということ。そんなものはないと思うのは思考停止だけど,実際はどうなんだろうか。 -
今までの生産性向上のための自己啓発本のアンチテーゼとなる本。筆者は、あらゆる生産性向上の本が人生における幸福度の向上、あるいは仕事時間を減らすことになぜつながらないかを説明したうえで、特に意識が高いビジネスパーソンに対し、そういった生産性向上中毒から脱却することを解いた本。まさに自分の状況が当てはまっており、非常に印象に残る本だった。そういった生産性中毒から脱却するためには、人生において本当に自分がやりたいことにフォーカスしなければならない。つまり、そこそこやりたいことを一切あきらめないといけない、ということであり、重い決断を迫られる。そういった重い決断から逃げずに、本当にやるべきことに集中して行動をしていくことで、よりよい人生を送ることができる。
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時間はいつまでもあると思いがちで、だからこそこれは明日すればいい。いつかはやると先延ばしにしてしまう。しかし、自分にある時間が4000週と限られていると知ると、仕事だけに囚われず、大切な人達と過ごす時間を有意義にしたいと思った。中世のようなゆったりとした時間の過ぎ方は体感できないかもしれないが、今やれること、やりたいことに向き合う、あれこれやろうと思わなくなると、時間に対する窮屈さが軽減するのかもしれないと思った。
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人は集中力を中断されることを望んでいる。
今この瞬間を味わうことしかできない。 -
人生はなんとなく長いようにも感じるが、
原題にある通り約4000週間と聞くと
自分に残された時間を考えてしまう。
「タイパ重視」ではなく、時間を有意義に
過ごすにはどのような心構えが必要かのヒントが
書かれている本。 -
時間と人生といったテーマで、現代の生産性や時間管理について考え直す書籍。
時間とは共有してこそ幸福度、満足度が上がる。
この情報過多の時代では、無限にやりたいことが産まれる、だからこそ重要な物を決めてそれ以外を捨てる。
といった凄くハッとさせられた。
ただ休息のところで、仕事のために休むのは良くない事と言ったニュアンスが書かれていた事にそこに楽しさを見出している身としてはイラッとしたので、同族の方は注意!
※ もしからしたら私の捉え方が間違ってたかもですが、、、