六人の嘘つきな大学生 (角川文庫) [Kindle]

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 179
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感想・レビュー・書評

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  • もーーーー
    激務でしんど…
    なんとか生きてる…

    活字読む気が完全に失せた。
    そこで話題のAudibleに手を出してみようと思い、2ヶ月無料プランお試し中!

    紙の本だと、読みたくてもすぐには買わないなっていう本に触れやすいのと、豪華声優陣のイケボを楽しめるのはいいね!

    基本的に何かしながら聞いてるんだけど、そうすると聴き逃しちゃったり、ゴロゴロしてるうちに寝ちゃってどこまでちゃんと聴いてたか分からなくなって、何度も戻して聴いてたんだけど、この聴き方で合ってる?笑

    この作品は前に結構好きだった声優の木村良平くんが音声を担当していて、イケボだし内容的にも情景が浮かべやすくて、Audibleで心地よく読み進めていくことができました。
    Audible初心者にはちょうどいい作品でした。

    SNSの影響が一番なんだろうけど、最近、誰もが誰かを評価しがちだし、その評価だって、ある一部だけしか見ていないことが多い。
    誰かが誰かを殴る動画がバズったとして、確かに暴力はダメなんだけど、その場面だけ切り取って見たらそうかもしれないけど、じゃあなんで暴力を振るうことになったのか、その背景までは、SNSの短い動画ではわからない。そして、その動画だけを見て、時には誰かっていうとこまで特定したりして、見たこともない誰かを追い詰めたり、人生を大きく変えてしまったりする。みんな、自分にも他人にも厳しすぎるんだ。

    軽い気持ちで読み始めたら、なかなかの衝撃展開に止まらなくなって、自分の戒めにもなるという、そんな作品でした。

    みんなのレビュー見に行く時間作れなくてごめんなさい。
    おやすみなさい。

    • naonaonao16gさん
      bmakiさん

      こんばんはー!
      コメントありがとうございます!!

      いやー、年度末ということもあって、かなり激務です…
      今日、...
      bmakiさん

      こんばんはー!
      コメントありがとうございます!!

      いやー、年度末ということもあって、かなり激務です…
      今日、HDDがぱつぱつになって好きなドラマの録画がされてなくて、TVerすら追いつかなくなって、重要な話を飛ばしてしまったことに気付き、まじで余裕ないなーと思いました…

      最近は家で飲む酒があまりおいしくなくて、今日は昼から外でひとり、ビールをハイボールをたしなんでいました笑
      だいぶすっきりして、結局お酒に救われるという…

      bmakiさん、マイカー通勤なんですね!
      オーディブルに集中しすぎて事故にご注意です!
      一度おためしいただければと思います~
      2024/03/16
    • マリモさん
      naonaonao16gさん
      お久しぶりです!
      オーディブルデビューされている!(((o(*゚▽゚*)o)))
      私はだいぶ読みまくりましたの...
      naonaonao16gさん
      お久しぶりです!
      オーディブルデビューされている!(((o(*゚▽゚*)o)))
      私はだいぶ読みまくりましたので、おすすめいっぱいありますよー。
      どういうのがお好きですか?
      オーディブルの難点は、地図や見取り図があるはずなのに添付がないもの、名前がややこしかったり、漢字がわからなかったするのに登場人物一覧がないこと、読み返したいときに気楽に読み返しにくいところですね。でも私の感覚では7割方は、普通に読むよりもオーディブルの方が感動したり心揺さぶられることが多くて、朗読の魅力にはまっています。

      私もぼーっとしてて話がわからなくなることもしばしばです。私は疲れているときはゆっくりめに、ラノベなど頭にすっと入りやすいものを聴いたりしていますよー。ぜひ楽しいオーディブルライフをおくってください^_^
      2024/03/28
    • naonaonao16gさん
      マリモさん

      こんばんは~
      コメントありがとうございます!

      そうなんです、実はデビューしてたんです!
      オーディブル、気になって...
      マリモさん

      こんばんは~
      コメントありがとうございます!

      そうなんです、実はデビューしてたんです!
      オーディブル、気になっている作品を気軽に触れられるのがいいですね。この作品以外にも、いろいろと新書系の作品を楽しんだものの、レビューが追いつかずで…
      ただ、本当に添付や図が見られないのはちょっと残念な感じはありましたね…それでも十分に楽しめたので、結果よかったです!

      本だとなんとなくちょっと頭を使うものを選びがちな自分がいて、結局また疲れてしまって今はラジオっぽいものを選んで聴いています。
      話が分からなくなってもいいかな、くらいのもう少し軽い気持ちで聴けたらいいんですけどねー
      楽しい世界に誘ってくれてありがとうございました!!
      2024/03/30
  • Audibleで聴きました。
    ブランチBOOK大賞2021」受賞、「2022年本屋大賞」ノミネート作で映画化もされた就活を巡るミステリー。

    犯人は言う。就活は本当に機能しているのか?生殺与奪の権利を握る人事。学生は嘘ハッ百を並べて会社に入ろうとする。人事は会社の悪い面を隠して嘘を嘘で固めて学生を引き寄せる。会社に入った学生は会社が嘘をついていたことに愕然とするし、人事も思ったような学生でないことに愕然とする。

    最終盤には、6人が向かい合った逆の立場の面接官になった内定者が呟く。「この世界にこんなにも単純でこんなにも難しい作業が他にあるだろうか?」

    「月――地球からは絶対に裏側が見えない」という記述が出てくるが、初めは単純に美しい月を見て、その後に裏側を見せられ、これこそが本当の月かと戸惑い、そして最後に月の内面まで覗かされて、やっと月の本当の姿を見ることができたというような内容。

    就活を通して、生きることそのものへの洞察などもあるが、何より伏線回収も楽しいミステリーとしての面白さの詰まった作品だった。

  • 夢中に読める

    評価4.4
    audible 9時間46分
    kindle 305ページ

     就活中の6人。いかにも頭も良くて仕事もできそうなメンバーで羨ましい限り。学歴があっても中身がと東大生がネタにされているが、世の中困ったことに中身も優秀な東大生なんていくらでもいる。そしてどう見てもこの6人もそっちチームの優秀な人材。重ね重ね羨ましいし、眩しすぎて目をそらしたくなる。同時になんかちょっと敵対心を持ってしまい、自分の心の狭さが嫌になる。でも幸せ満載なこの状況が続く物語のはずはない。
     後日談がちょくちよく挟まれており、どうやら6人の中には犯人がいるらしい。同時に、皆共犯ともされている。何が何やら全く分からないまま最終面接はスタート。 
     面接が始まるとそれぞれの秘密を暴く謎の封筒が炸裂する。どうやらこれを用意したのが犯人ということらしい。羨ましいほどに優秀に見えた彼らの秘密に、なぜだかちょっと安心してしまうが面接は泥沼に。
     泥試合と化した最終面接を制したのは嶌さんだった。そして主人公と思われた波多野に犯人を押し付けた彼女が真犯人とされている。ここまでで半分。 
     ところが8年後の波多野の死から、事態は動く。どうやら嶌も犯人ではないらしい。もはや誰でもいい気もするが、気になって読み手は止まらない。最終的な犯人の意図はfairであったかは疑問が残るが個人的には理解できる。それ以上に前向きかつ本当にfair であった波多野には頭が下がる。なれるものならこういう人になりたい。
     読みやすく、最後まで夢中に読めた。評価は高い。ただ、嶌の足が悪いのとお兄さんはちょっと後出しでずるい。そして頭の悪い僕には最後の波多野の手紙と女の子の面接の意味がよくわからなくて少し淋しい。何より波多野には生きて活躍を続けていて欲しかった。

  • かなり話題になってた本。ようやくKindleのセールで買って読了。
    読み始めから六人の就活生の誰が怪しいのか気になりながらも、チープな推理ものかもなぁ、などと期待値低めでした。
    ですが、二転三転するうちに、人の本質は表面的な態度や言葉、過去の出来事なんかに囚われることなくて、という当たり前のことに気づく主人公にじんわり共感。
    思った以上に深いところでグッときて涙。

    久しぶりに一気読みでした。
    我が家の若い社会人にも勧めてみよう。

  • 話題になってたのでつい手に取った1冊。

    めちゃくちゃ面白かったです!
    丁度登場人物たちと同じような時期に就活してたので、当時の記憶が少し蘇ったりして、「いやぁ。就活って今思えば本当に異常だったよな。」と思いだしたり。
    みんな多かれ少なかれ噓をついて、嘘をつくうちに本当の自分が見えなくなるのに、やれ自己分析だ、やれOB訪問で情報収集だなんて言われて(OBが一学生にリアルを話してくれることなんてないのに)。
    就活生の頃って、社会人がまぶしく見えて、中でも「いい会社」で働いてる社会人は圧倒的にまぶしく見えて、嘘でもなんでも本当だって信じ込まないとやってけないんですよね。
    特に当時は今ほど就活環境よくなくて(且つ転職もまだ一般的じゃなかったから最初に入社する会社が全てだった)、そこそこいい大学出てても、50社申し込んでも落ちる人は全落ち、みたいなところがあったので、「内定」っていうのが猶更重かった。

    今の就活生はもっと達観してこの就活ゲームを乗り切っていることを信じて。
    個人的には最後の最後が非常によかったです!

  • めちゃくちゃ面白かった…‼︎しかもすっごく好きなタイプの話だった…‼︎就活デスゲームの雰囲気も終始ハラハラ息を吐く暇もない面白さだけど、物語の終末に向けての展開が熱すぎる。さりげなく張り巡らされた伏線、回収にびっくり。キャラクターの印象がこんなにも華麗に何転もする小説は初めて読んだかも。

  • 月は地球に同じ面しか見せていない。裏側はクレーターで凸凹だ。

    人間も同じく、我々は1人の人間を判断する時、その人の一面だけでイーもワルいもきめつける。人間は多面的なのに、一面だけを見て判断する場合が多い。
    物事の一面だけで全てを判断するのではなく、全体像を想像する思慮深さが重要だと思った。

    本書では、そんな人間の愚かさを巧みについた話の展開でいろいろと考えさせられた。

    犯人を推理して次から次へと登場人物を疑い改めて自分の愚かさにハッとした。

  • いやぁ、おもしろかった!前半だけで1つの作品として成り立っているけど、「And then ーそれからー」で伏線回収して、更におもしろくする…。全部読み終わった(解った)後にもう一度読み返したくもなる。すごい作品と出逢わせていただきました。

  • いやあ、驚いた。
    全く内容に関して予備知識を持たないまま読み始めたのだけれど、まさかこういう話だったとは。

    冒頭は就活中の真面目な面白みの無い大学生達が登場して、なんとも退屈なエピソードが続いていくので、これはそういう話なのか。とややがっかりし始めたのだが、最終面接が始まったところから読者を翻弄するロジックと伏線の大きな波が次々と休む暇もなく押し寄せてきて、あやうく溺れそうになる。

    なんという凄いストーリーテラーだ。

    やっぱ本屋大賞ノミネート作は間違いねぇなあ。

  • 「就活で感じていた不満、疑問を全て代弁してくれた小説」だと思いました。読めば読むほど味が出てくるような、登場人物たちの印象が二転三転するような進み方で、非常に面白かったです。

    【いくら仲良くなったって、その人の全てを知ることは出来ない。月には地球からは見えない裏側あるように、人にも隠れた一面がある。それもまた、“その人の一面”でしかないのだ。】
    と、ある程度の大人なら知っているこの世の真理を、この小説から改めて教えられたと思います。

    今、私には一緒に住んでいる恋人がいますが、付き合ってまだ5年も経っていません。彼のことを全て知っているつもりは全くありませんし、私のことを全てさらけ出したこともありません。それでも、今まで知り得た彼の一面から、どんな人かを推測することはできたと思ってます。このまま結婚して共に一生を過ごすことになれば「私の人を見る目は一流だった」と胸を張れて、別れたり裏切られることになったら「私の目は節穴だった」と思うことになるのでしょう。きっと、今が私の人生の中で1番の勝負をしているのだと思います笑

    私もこの小説の登場人物たちのように、人の知られざる一面に疑心暗鬼になりながらも、そういうものかと思って、時に嘘をつきながら生きていきたいと思います。

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著者プロフィール

1989年生まれ、小説家。関東在住。第十三回講談社BOX新人賞Powersを『ノワール・レヴナント』で受賞しデビュー。『教室が、ひとりになるまで』で推理作家協会賞の長編部門と本格ミステリ大賞の候補作に選出。その他の著書に『フラッガーの方程式』『失恋覚悟のラウンドアバウト』『六人の嘘つきな大学生』など。

「2023年 『六人の嘘つきな大学生』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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