- Amazon.co.jp ・電子書籍 (215ページ)
感想・レビュー・書評
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面白くて一気読みしちゃいました!
作者自身が主人公?の感じで、様々な価値観や人間観察評が語られており、リアリティがあるし共感できる部分も多々あり、自分の過去や価値観をじっくり考えさせられる良いきっかけになる作品でした。
小川哲さんの作品は「君のクイズ」に続き2作品目でしたが、他の作品も読んでみたいと思います! -
短編集。内容はどうかな。面白いとか面白くないとか、そうゆう感じではない。
さらっと読めて、さらっと感じる。そんな感じで心地悪くはない。退社する先輩にこの本をプレゼントする予定だが、どうかな?サイン本だから良しとするかな。 -
小説家のエッセイと創作の間のような話で、すごい盛り上がりがあるわけではない。
のに、なんか妙にツボる。
続きが気になる、というわけではないのに、目が離せなくて途中でやめられない。
のは、なんでだろう、と考えてみた。
すごく声がよいひとが話すのを聞いていたいように、頭のいいひとが書いた文はくせになるのかも。
なぜそういうタイトルなのか謎だけど、わたしはプロローグがとてもすき。 -
オートフィクションという奴のようです。
何者なんだオートフィクション。
検索すると、自伝とフィクションを組み合わせたようなものだそうです。
しかし、自伝を含んだノンフィクションというジャンルにすらフィクションの要素は少なからず入ってしまうのではないのか。
そもそも人の持つ記憶というものすらどこまで正確なのか、というのは小説のみならず様々なコンテンツで扱われる題材といえば題材かも知れません。
小川哲氏については『地図と拳』が初めて読んだ作品で、次に読んだのがこの小説(?)になります。
その後、『ユートロニカのこちら側』『ゲームの王国』も読んだのですが、小川氏は記憶(記憶の総体としての歴史)を題材とした作品が多いのかな、というのが個人的な見解です(的外れという可能性も大いにあり)。
特に内容には触れませんが、この人は嘘がうまいなぁというのが率直な感想。
上手な嘘を楽しめるのが小説の醍醐味のひとつではないでしょうか。
あと、佐藤哲也氏、冲方丁氏、森見登美彦氏、円城塔氏といったSF・ファンタジー系出身の作家が好物なので、この人もかなり好み。 -
承認欲求の成れの果てとか帯に書いてあり
興味がそそりました。
SNSとかが主流の時代に 相応しい本ですね。
読み始めると 著者のエッセイ本を感じさせるような描写になっております。
連作短編集で タイトルにもなっている 君が手にするはずだった黄金についてが 一番 面白かったです。
人は 嘘をついてまで なぜ 他人に認めて貰いたいのか その中身はコンプレックスの塊かも
しれませんね。
本屋大賞ノミネート作品に選ばれてるだけあって
面白かったです。
私的には 同じノミネート作品の 黄色い家が
面白かったですけどね。好みかな。
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六編に分かれてはいるが、それぞれが一人称の作家自身のことと思えました。
全部がわかりやすく、読みやすかったです。「地図と拳」の次に読んだのですが、同じ作家さんだとは思えない…・ -
「地図と拳」とはまーーーったく違うけどおもしろかった。こういうのも書く人なのか、っていうか、「君のクイズ」の感じはあるし、こういうのが本来のテイストなのかな? いやいろんなジャンル書く人なんだろうけど。
連作短編で、主人公は小説家の小川、で、どこまでが事実でどこからフィクションなのかわからないけど、著者本人で、小説家がどんなふうに物事を考えるのかがわかるような感じもあっておもしろかった。
読みながら、ものすごく村上春樹っぽさを感じたんだけど、わたしだけかな。(って「君のクイズ」を読んだときもそう書いた)。文章かな、なんか理屈っぽい感じとかかな。
主人公の友人知人の話として、金融トレーダーとか漫画家とか、詐欺師っぽい人たちがでてきて、事実と嘘や虚構とか、才能のあるなしとか成功とか、承認欲求とかについて書かれている。詐欺とか詐称とか嘘までいかなくても、だれでも、他人に認められたいし、できれば成功したいし、才能がありたい、と思う気持ちは理解できる。主人公はそういう気持ちがあまりなさそうなんだけど。小川哲氏のインタビューを読んだら、実際、彼もあまり承認欲求がなく、自己肯定感が高いほう、と言っていた。そのへんが村上春樹っぽく感じるのかも?という気もしたり。
でも正直、個人的には、もっと「地図と拳」みたいな壮大な感じ?の作品書いてほしいなとも思ったり。 -
オートとフィクションの間のような小説。
主人公の熱量がちょうどよくて心地よく読めました。
「偽物」を読んだ後、「まんが日本高校話」(ホントに出版されているのかと思って)とデイトナの見分け方を必死で検索してしまいました。 -
本屋大賞にもノミネートされてるだけあり、サクッと読める短編集。