三年九か月三日 那覇市第一牧志公設市場を待ちながら

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  • 市場の建替えの決定。市場に面した場所で古本屋をひらく著者にとっての影響は甚大。そんな日々がつづられた一冊。しかし、それはただ待っていて、時間が立てばもとに戻るというものではなかった。コロナ禍の影響。仮設市場に移るタイミングで商売をやめてしまう人。仮設市場から新市場へ移るタイミングでやめてしまう人。水上店舗側でも店をやめてしまう人。アーケード内からなくなってしまう銀行と郵便局。アーケードがなくなったことで風雨の影響をもろに受けてしまう苦しさ。それでも商売人の矜持としぶとさをみせてくれる会長や副会長。最後の方まで読んできて、この二つの文にうたれました。場に対する深い宇田さんの愛が感じられて。◆つくるには莫大なお金と手間がかかるけれど、一度つくってしまえば、店主やお客さんも安心して過ごせる。それがアーケードだ。アーケードは愛。(p.93)◆そうか、店を閉めた人にもまた会えるのかもしれない。私が店を開けてさえいれば。(p.105)

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著者プロフィール

宇田智子(うだ・ともこ)
1980年神奈川県生まれ。2002年にジュンク堂書店に入社、人文書担当。2009年、那覇店開店に伴い異動。2011年7月に退職し、同年11月11日、那覇市の第一牧志公設市場の向かいに「市場の古本屋ウララ」を開店する。著書に『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々』(ボーダーインク)、『市場のことば、本の声』(晶文社)ほか。2014年、第7回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞。

「2022年 『増補 本屋になりたい この島の本を売る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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