桜の樹の下には [青空文庫]

著者 :
  • 青空文庫
  • 新字旧仮名
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本棚登録 : 33
レビュー : 8
  • 青空文庫 ・電子書籍

感想・レビュー・書評

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  • この作品を読むと、どうしても東京BABYLONを思い出します。

  • 血や死体や蜉蝣の残骸といった想像するとグロすぎる場面が、宝石と思わせる綺麗さで書かれていて衝撃。
    情景としては綺麗で、人がいない桜に何か不安を感じる点は同意できるが、語り手の性癖については理解が出来ない…と読んでて顔を顰めている最中ズバリと当てられドキッとするし、本の中の相手という事や時代を飛び越えて話を聞いている気がしてくる。情景だけでなくその点においても書き方が上手なのかと思った。

  • 「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」この一文で掴みはオッケーですね(*′ω`)b゛日本人の感性というのか国民性とも言えるのか。表層だけに囚われない奥行きを感じ取ろうする繊細さ、豊かさが時として狂気になってしまう危うさの怖さが在りますよね。
    ふつー絢爛と咲き誇る桜に美しさや移り変わる新たな芽吹きとして生命の力強さを愛でるだけなのだが、底に潜む死への観点を魅入る感受性。武士しかり、特攻隊しかり。
    生き方からよりは逃れない死から生きることへの在り方を考える死生観。死に様を生き様に転化させてしまう恐ろしさも心をに響いてしまう怖さもよりね。

  • 梶井の言葉や感性は何処か散らばってゆく薄桃色の日に透ける桜の花びらににている、

  • 気持ち悪くなるような話なのにも関わらず、不思議なことにひどく美しかったという感想になってしまう。
    また、読み終わってから桜をみると、くやしいことに前よりも綺麗に見えてくる。綺麗と言うより艶かしいと言うほうが近いかもしれない。見てるうちに段々土の中が、木の根が透けてみえるのではと言う気にさえなってくる。
    この作品は後味は良くないのになぜか何度も読み返したくなる、麻薬のような作品だと思う。

  • 「この渓間ではなにも俺をよろこばすものはない。鶯や四十雀も、白い日光をさ青に煙らせてゐる木の若芽も、ただそれだけでは、もうろうとしている心象に過ぎない。俺には惨劇が必要なんだ。その平衡があって、はじめて俺の心象は明確になって来る。俺の心は悪鬼のように憂鬱に渇いてゐる。俺の心に憂鬱が完成するときにばかり、俺の心は和んで来る。」

    「桜」が好きなので、いつか読みたいと思っていた作品だった。
    想像してしていたものとは、全くの別世界で、かつて読んだ芥川の
    ある作品の読後感と同じ「読まなければよかった・・・」という思いが
    よぎった。

  • 中二のバイブル。

  • 誰しもが知っている有名なあの一節が冒頭部。
    短いから直ぐに読み終わる。

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著者プロフィール

1901年(明治34年)、大阪生まれ。志賀直哉の影響を受け、詩情豊かな小品を描いた。1925年、同人誌「青空」に、「檸檬」を発表。肺結核で1932年(昭和7年)に没。

「2013年 『檸檬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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