新ジャンル「タイトル買い」
個人的に所謂「歴史もの」というものが好きになれなかった。
結末をわかっているもののどこが面白い?という疑問に自分で答えることが出来なかったからだ。
それでも、この「アドルフに告ぐ」はすごいスピード感で一気に(愛蔵版で3冊分、約1200ページ)読ませた。
手塚治虫という稀代のストーリーテラーにかかると情報の出し入れとキャラクターでひっぱるんだなぁと目から鱗だった。
でも「正義」の脆さ、危うさを描こうとするなら、最後のエピローグの部分(タイトルの理由が描かれているくだり)はもう少しじっくり書いてもいいと思った。
結論を急ぎすぎというかなんというか。
それ以外がすばらしいだけに目についてしまう
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2009年9月12日
- 読了日 : 2009年9月12日
- 本棚登録日 : 2009年9月12日
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