戦前戦後の混沌とした時代の中で、前を向いて自分の気持ちに正直に生きていた人たちというのは、本当に眩しく心が透明で綺麗だと思う。いつもこの時代の本を読む度、私の心に何かを訴えてくる。
一つ一つの行動に重みがあって、一言一言が人生の指針にもなり得る。そう、人としての重みがある。
自力で抗えない「戦争」という計り知れない重い力が、逆に人を強く優しく豊かにしていくのだろうか。この本に出てくる人たちは、みな温かく優しい。
タイトルにある彼方の「友」を、主人公との別れがある度、この人かこの人かと推測していたが、後半無粋なことだな、と気づく。友はいつもあなたのそばに。
そして、相手に愛を伝える言葉がとても素敵でした。
今年も素敵な本に出会えましたよ(^^)
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年3月27日
- 読了日 : 2024年3月27日
- 本棚登録日 : 2024年1月28日
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