眼球譚 太陽肛門/供犠/松毬の眼 (ジョルジュ・バタイユ著作集)

  • 二見書房 (1971年3月25日発売)
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本棚登録 : 170
感想 : 20
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なんというか、とにかくエロい、グロい、そしてシュールで、理解不能。
そんな感想がどうしても前面に出てきてしまう。
感情の交流ではなく、ただ身体の欲求だけでつながる人間関係。
それは読み続けるのがかなりつらい文章であり、何を伝えようとこの作品が書かれたのかが、なかなか読み取れないのであった。

目玉であり、卵であり、それは太陽でもあり、世界でもある。
垂直に移動〈成長〉する植物と、平行に移動する動物。そして直立歩行することによって動物〈平行〉でありながら植物〈垂直〉をも体内に宿すに至った人間。
松果体―頭頂にある第三の目。
フロイトが読んだらなんというのかはわからないが、とにかく肛門の話。
地球の肛門が活火山なのだそうだ。
そして父殺し。

こんなモチーフが、手を変え品を変え何度も何度も出てくる。
それをどう読み解いたらいいのか、一度読むのを中断すると再び読み始めるのに大変な力を必要とする、私のなかの拒否感。

哲学は嫌いじゃないんだけど、フランス文学は嫌いだ。
それはもう子どもの頃から。

しんどい、しんどいと思いながら、それでも一生懸命読みました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年9月2日
読了日 : 2014年9月1日
本棚登録日 : 2014年9月2日

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