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20歳の自分に受けさせたい文章講義/古賀史健 著
文章術関連の本はこれ一冊で良いんじゃないかというくらい良書でした。
いや、さすがに一冊じゃ文章の作法を網羅できないでしょと思われるでしょう。
たしかにおっしゃるとおりで、この本は著者のライターとしての経験則から語られる文章術なので、一般的なテクニックは少なめです。
でも、断捨離して文章本は一冊だけ残すルールがあったら、これを残します。
この本を読めば、世間一般に言われる、文章とはこうあらねばならないというイメージがガラッと変わると思います。
いい文章の定義が変わり、文章を作る過程が変わり、文章の向き合い方が変わるはずです。
この本の最後に著者の文才、才能に対する考え方が書かれていて、すごく良かったので紹介します。
「自らの才能を問う人は"諦めの材料"を探しているだけだ。もっと言えば夢を諦める"言い訳"を探しているのだ。なぜなら、本当の"天才"は「自分に才能はあるのか?」などと考えない。あなたが本当に"天賦の才"を持っているのなら、自らの才能など1ミリも疑うことなく、ひらすら前に進んでいるはずだ。」
何気なく買った本ですが、ずっと置いておきたいと思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文章術
- 感想投稿日 : 2021年7月21日
- 読了日 : 2021年7月21日
- 本棚登録日 : 2021年5月7日
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