とあるカフェにおいてあった上下巻を、カフェに行くたびに読んでいた。カフェに行って読まなかったことはない。読むためにカフェに行っていた。後半から展開が早くなっていく感じがした。最後の数章を読む最中、涙腺がたびたび刺激されるのを感じた。村上春樹を読もうと思ったのは、ドライブ・マイカーの映画を観てからだった。映画を観てから原作を読んだ。その後、短編も読んだが、長編は「ノルウェイの森」が初めてだった。自分にとっての村上春樹長編第2段がこの「海辺のカフカ」だった。きっと、あの映画監督もこの本を読んだに違いない、と思いを馳せる瞬間もあった。なにより、読み進め、そして読了したときに、すっと、カタルシスを感じた。次は、最新作を読み進めたいと思う。それと同時に「海辺のカフカ」に出てきた土地のいくつかを、回るための計画を立てようと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年5月6日
- 読了日 : 2023年5月6日
- 本棚登録日 : 2023年4月15日
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