六番目の小夜子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2001年1月30日発売)
3.51
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本棚登録 : 17022
感想 : 1711
1

タイトルが好き。
文体も悪くない、
瑞々しい文体は高校生活を描くために誂えたみたいだ。
が★1つ。
全ての物語がセオリー通りでないといけないとは私は思わないが、
思いつきでなんとなく書いたと邪推してしまうようなシーンが非常に多い。
沙世子のベールの剥がれ方、もしくはかぶせ方が下品。
物語の方向性があやふや。
細かいことが気になる人は読まないほうがよい。

これで無駄な謎とかミステリーっぽい雰囲気をなくしたらもう少しまともな評価になったと思うが、それはたぶん書きたくないんだろうなぁ。

ホントなまじ文章が巧いだけに残念。
内容が残念。
キャラクターの描き方が残念。
あぁ、残念。

この本が好きな人もいると思うよ。うん。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エンタテイメント
感想投稿日 : 2011年11月16日
読了日 : 2011年11月16日
本棚登録日 : 2011年11月16日

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