回転木場のデッド・ヒート (講談社文庫 む 6-7)

著者 :
  • 講談社 (1988年10月1日発売)
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本棚登録 : 1195
感想 : 90
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再読、9編の短篇集。
冒頭にてご本人の創作された小説ではなく人から聞いたものであり、文章をスケッチする感覚に近い形で書いたとのこと。
『レーダーホーゼン』
全くの他人にお願いして、その半ズボン試着の様子を見ていることをきっかけに、離婚まで気持ちが一気にかけあがった理由なき決断。歳を重ねて理解できるようになった気がする。
『タクシーに乗った男』
タクシーに乗った男の話ではなく、自分自身を整理するために断捨離した絵のタイトルがそれ。その絵のモデルと偶然異国ですれ違い、旅行者がするごく一般的な挨拶をしたことをきっかけに完全に心の整理がついた話。
など。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2013年4月6日
読了日 : 2019年12月25日
本棚登録日 : 2019年12月27日

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