史実を大なたで裁断しながら大風呂敷を広げた上巻は五つ星の面白さだった。しかしながらこの下巻では、「ああ、ドン・ウィンズロウね、ドン・ウィンズロウ」という、ドン・ウィンズロウおきまりのやさぐれセックス物語へと全てが収束、回収されて行く。壮絶な失望と失笑だけが残った。ドン・ウィンズロウ作品では異色の出来でたいへん面白く、上下巻まとめると星3つ半。
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- 感想投稿日 : 2012年2月4日
- 読了日 : 2012年2月4日
- 本棚登録日 : 2012年2月4日
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