パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2017年4月25日発売)
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内藤了『パンドラ 猟奇犯罪検死官・石上妙子』角川ホラー文庫。

『猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』シリーズのスピンオフ作品。死神女史こと石上妙子検死官が若き日に遭遇した事件が描かれる。

シリーズ本編でも主人公を助ける重要な役割を果している石上妙子検死官だが、彼女が最初に遭遇した猟奇的な犯罪と彼女の謎に包まれた過去とが同時に描かれ、一気読みだった。シリーズ本編を楽しむ上でも是非とも読んでおきたい作品だ。

東大法医学部の大学院生・石上妙子は検死に持ち込まれた少女の自殺体に違和感を持つ。この事件をきっかけに次々と見付かる10代少女の変死体。石上妙子は英国からの法医昆虫学の客員教授サー・ジョージの力を借り、刑事になったばかりの厚田厳夫共に犯人に迫る。

シリーズ本編の方は2017年の夏に『MIX』が刊行されるようで、こちらも楽しみである。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2017年4月25日
読了日 : 2017年4月25日
本棚登録日 : 2017年4月25日

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