叛徒 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2018年1月16日発売)
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本棚登録 : 191
感想 : 13
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下村敦史『叛徒』講談社文庫。

やはり下村敦史は巧みで、面白い。通訳捜査官という異色の警察官を主人公にした警察ミステリー小説である。ミステリーと同時に進行する家族の物語も非常に良い。

通訳捜査官の七崎隆一は同職の義父の不正を告発し、自殺に追い込んだことから、職場でも家庭でも居場所を失う。歌舞伎町で起きた殺人事件の捜査直後に、息子の部屋で血まみれの衣服を発見した七崎は目撃情報と併せ、息子が犯人である可能性に戦慄し、単身捜査を始める…

組織に属するが故の正義と組織の存続というジレンマ。そこに大切な家族が絡んだ時、如何に行動するのが、正しいのか…

“裏切り”の黒いミステリー

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2018年1月20日
読了日 : 2018年1月20日
本棚登録日 : 2018年1月17日

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