もう時効だから、すべて話そうか 重大事件ここだけの話 (小学館文庫 い 48-1)

著者 :
  • 小学館 (2021年5月7日発売)
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一橋文哉『もう時効だから、すべて話そうか 重大事件ここだけの話』小学館文庫。

覆面ジャーナリストの一橋文哉が様々な事件の裏側や裏話を描いたノンフィクション。

特に幾つかの事件に焦点を当てるでもなく、類似事件を次から次へと羅列しながら事件の裏話を描いた感じで、今一つこれといた明確なテーマが読み取れない作品だった。

しかし、こうして昭和から平成、令和にかけて世間を賑わした数々の事件を眺めると、近年になって随分と卑劣で巧妙な犯罪や凶悪犯罪が増えているように感じる。本書に描かれているように犯罪の手口や殺害した遺体の隠蔽方法について容易にネットなどで情報が得られるからだろうか。

三億円事件やグリコ森永事件などはまだ紳士的な犯罪だったが、酒鬼薔薇聖斗事件、オウム真理教による地下鉄サリン事件、和歌山毒カレー事件、尼崎連続変死事件、世田谷一家惨殺事件、餃子の王将社長射殺事件となると犯人の悪意と卑劣さしか見えてこない。

本体価格760円
★★★★

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2021年5月10日
読了日 : 2021年5月10日
本棚登録日 : 2021年5月8日

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