能條純一『昭和天皇物語 5』小学館。
昭和天皇の人と成りを描いたノンフィクション劇画。天皇を美化した啓蒙作品ではなく、笑いあり、涙ありとNHKの朝ドラのような作品である。
半年間の海外生活を終えて帰国した裕仁は国民と天皇との関係にある決意を抱く。原敬が暗殺され、山縣有朋も病に倒れ、裕仁は摂政へと……
現代日本ではまさに象徴天皇という意味合いが強くなり、国民との距離が縮まったのは良いが、三流週刊誌が天皇家をスキャンダラスに面白可笑しく書き立てるのを見ると、寂しさを覚えてしまう。
本体価格720円
★★★★★
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コミック
- 感想投稿日 : 2019年11月30日
- 読了日 : 2019年11月30日
- 本棚登録日 : 2019年11月30日
みんなの感想をみる