おれたちの歌をうたえ (文春文庫 こ 51-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2023年8月2日発売)
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本棚登録 : 155
感想 : 9
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呉勝浩『おれたちの歌をうたえ』文春文庫。

『スワン』『爆弾』と傑作を上梓し、波に乗っている呉勝浩の長編ミステリー小説。

本作は余り話題にもならず、読む前からこれはハズしたかという危惧があったのだが、全くその通りであった。M資金詐欺のネタである金の延棒、往年の作家を題材にした暗号だとか、余りにも詰め込み過ぎで、消化出来ていないように感じた。

やっと『スワン』で、この作家と波長が合ったと思ったのだが、残念。


令和元年。訳ありの元警官で現在はデリヘルの運転手に甘んじている河辺は、チンピラの茂田から電話を受け、長野県松本市に呼び出される。指定された安アパートに行くと、その部屋でかつての友人であった佐登志が萎びた状態で亡くなっていた。その首筋には注射痕があり、他殺と考えられた。

一体、何者が佐登志を殺害したのか。時代は令和から昭和へと遡り、昭和の時代に5人の少年たちが経験した幾つかの事件から、再び平成、現在へと佐登志の死に纏わる謎を追い、時間が経過していく。

本体価格1,290円
★★★

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本
感想投稿日 : 2023年8月22日
読了日 : 2023年8月22日
本棚登録日 : 2023年8月20日

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