Aではない君と

著者 :
  • 講談社 (2015年9月16日発売)
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本棚登録 : 1350
感想 : 219
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事件を通して、父親が息子と向き合っていく過程がよかった。
最初は息子に対してなんとなく他人事で真摯ではない対応をしてしまっているけど、事件が起きてからは試行錯誤しながらもちゃんと事件のことも息子のことも考え、動いていく。

実際、いじめを受けていた我が子に、心と身体を殺すのはどちらが悪いのかと聞かれると、自分だったらなんて答えるだろうか。
また、忙しい日々の中で、どのように子どもに寄り添い、”知られたくないけど気付いて欲しい”という微かなSOSに気が付けるだろうか・・・
これから親になるにあたって、考えさせられることも多かった。

薬丸さんの作品は、本作が初めて。
ネットニュースで作品紹介をみて、おもしろそうだと図書館へ。
どんどん惹きこまれて、一気に読んでしまった。読みやすい。
これから色々な作品を読んでいきたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年9月12日
読了日 : 2022年9月12日
本棚登録日 : 2022年9月12日

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