二人の青年が、一台のバイクを手に入れ、旅に出る。
うち一人は死んでしまうが、ノートを残す。
そして、もう一人が、故人の計画を引き継いで、動物園の動物を放ってしまう。
3部構成で、ジギーが死んでしまうまでが一章、ジギーのノート(回想録)
が二章、動物園開放が三章目。
二章まではとんでもなく読み辛くて、本当にページが進まなかった。
私は村上春樹を好きとか嫌いではなく「合わない」のだけれど、その理由に
・途中までとても面白いのにラストで肩透かしを食らう
・表現の好みが合わないのか、文章が脳内で像を結ばない
の2パターンがあります。
今回は完全に後者で、何度も読みながら「…今、どういう状況なの??」と
思いました。
動物園開放の件はいきなりスピード感が増して、めきめきと面白くなりました。
ハッピーエンドではないのですが、非常に湿気のない終わり方です。
ロードムービーは好きなので、このテの話に付き物の破天荒なジギーのキャラが
ツボに入りました。
村上春樹の文章が好きな方にはいいかも。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年4月13日
- 読了日 : 2010年4月12日
- 本棚登録日 : 2010年4月12日
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