地上の蝉は一週間の命…
はかないけど、もし八日目の命を与えられたら、果たしてそれは幸せなのか?
「八日目の命」が何をさしているのか?
終盤にその意味が解き明かされていく。
「母性」がテーマだという。
不倫相手の娘を誘拐した女の逃亡生活(一章)と、逮捕された後(二章)を描く。
一章は、僕が男だからなのだろうか、誘拐犯に感情移入できなくて、気持ちの持って行き場のない展開で、読み進めるのがとてもきつかった。
誘拐された娘の視点で書かれた二章になってから、ぐいぐい引き込まれた。
最終的には、母(育ての?)と娘のストーリーに収斂していく。
ほかの蝉が見ることができなかったものを見られる八日目の蝉。救いはあった、と考えるべきなのか…
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年11月6日
- 読了日 : 2022年10月11日
- 本棚登録日 : 2022年10月11日
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