めちゃめちゃ面白かった。
16歳の少年が、大学入学前のモラトリアム期間に、生涯忘れられない「はつ恋」をする。
相手は別荘の隣に住んでいた年上の令嬢。
その姿をひとめ見たその時から虜になる少年。
しだいに、令嬢と、彼女を崇拝する男たちと交流を持つようになる。
ある日、ふと気づく。
彼女は恋をしている!と―――。
少年の恋をする心の動きが、流麗な文章で鮮やかにつづられていて、あー、そうだよね。そうなるよね。と、思わず共感。
自分で自分が制御できなくなる感じがよく出ていた。
田舎の、のびやかな自然の描写が目に浮かぶよう。
あと、文庫本のうらすじは、書きすぎな気がする。
読む前に読まないほうがいいのかも。
もひとつ、読んだ人しか分からない感想。
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主人公の少年は、彼女が「彼」に馬用の鞭で打たれて恍惚とするのを覗き見て、「これが恋なのだ!」と、確信したみたいなんだけれど、ただ単に彼女は「好きな人にだけドMで、それ以外の人にはドS」ってなだけではないだろうか。
要するに彼と彼女はSM関係だった―――って違うのかな?
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
外国の小説
- 感想投稿日 : 2022年8月12日
- 読了日 : 2022年8月12日
- 本棚登録日 : 2022年8月12日
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