ふたりの距離の概算 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2012年6月22日発売)
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本棚登録 : 8800
感想 : 578
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ミステリとしては、もしかしたらシリーズで一番好きかもしれない。
作中に散りばめられたヒントに気づけるかどうか、という作りになっていた。
本格ミステリ好きとして、この作風は、楽しい。
また内容も、青春だな〜、って思えるような物語だった。
誰かを傷つけたり、誰かに傷つけられたり。
例えそれが当人たちの思惑ではなかったとしても、傷つけたり傷つけられたりしたほうは、自分が何かしてしまったんだろうか、何かされるようなことをしてしまったんだろうか、と悩むことになる。
大人になっても、もちろん人間関係の悩みはあるが、優先順位が仕事のほうが上である以上、仕事に対する悩みのほうがウェイトが大きくなる気がする。
友達との関係で悩めるのも学生時代の特権。
大いに悩め、若者よ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年4月29日
読了日 : 2023年4月29日
本棚登録日 : 2023年4月29日

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