アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫 1)

  • 早川書房 (1999年10月1日発売)
4.03
  • (1591)
  • (1115)
  • (1237)
  • (87)
  • (24)
本棚登録 : 10899
感想 : 1149
3

名作というものを読んでみたいと思い、手に取ってみました。
この本を通して個人的に思ったのは自分とは何か。
そして、幸せとは何か。
主人公チャーリイは幼児の知能しか持ちませんでしたが、ある手術のお陰で超知能を入れたところから始まります。
初めは順調と思いきや、過去の自分との葛藤、自分を取り巻く人間関係の嫉妬やエゴ、憎愛。様々な感情に蠢く現実を知っていきます。

また、一緒の手術を受けたネズミのアルジャーノンが辿っている、いつか自分の身にも起こり得る結末を目の当たりにしながら、チャーリイは苦しんでいきます。
読んでて非常に辛かった。。。
境遇は違うかもしれないけれど、チャーリイの気持ちは誰もが共感できる。だからこの本は名作と言われているんだと思いました。

生きていると辛いことや出来ないこと、理不尽なことがたくさんある。この本で私が感じたのはそんな世の中だけど、今という自分を大切にすること、そして「たられば」いうのではなく、今の状態が幸せだと自覚していくことが大事ということだと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年11月26日
読了日 : 2018年11月26日
本棚登録日 : 2018年11月26日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする