神経科医、伊良部シリーズ2作目。
今日も伊良部神経科には様々な患者がやってくる。
飛べなくなったサーカス団員
尖端恐怖症のヤクザさん
ヅラを見ると剥ぎ取りたくなる医師
投げられなくなった野球選手
吐き気がする女性作家
彼らは過去の記憶や潜在意識から不可思議な症状に見舞われるのだが
伊良部のあっけらかんとした生き方や
なんにも考えず子供のように自由におバカに生きる姿を見て
少々の迷惑を感じながらも肩に乗せた重荷を軽くして明日へ向かっていく。
自分で、あれはだめ、これはだめ、もういい大人なんだからと
決めつけて自分を抑えずに
伊良部のように全力で馬鹿げたことをして自分を開放して
面白おかしく生きるのが1番いいのかもしれない。
誰かと同じようにしないと…と、思ったり
まわりの目を気にする…なーんて伊良部にはどうでもいいことなんだろうなあ。
この作品を読むと力が良い意味で抜けていきます。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年11月9日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2019年11月9日
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