本陣殺人事件 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (1973年4月20日発売)
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【本陣殺人事件】

これが…噂の本陣殺人事件……⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅   )⁝
なるほどなるほど…!!



横溝正史と言えば……!?

『犬神家の一族』
『悪魔の手毬唄』
『八つ墓村』

と並ぶほど有名な『本陣殺人事件』

アメリカから帰国した金田一耕助初登場の作品である———。

……アメリカっ?!((( ;゚Д゚))
金田一耕助はサンフランシスコのカレッジを卒業していたのですね〜。
シリーズ6冊も読んでて知らなかった…(^▽^;)
刊行順に読まないのは如何に恐ろしいことかが分かりますね笑笑


そしてお恥ずかしながらググる。
本陣とは……江戸時代以降の宿場で、身分が高い者が泊まった建物。大名や旗本、幕府役人らが利用した。
原則として一般の者を泊めることは許されておらず、営業的な意味での「宿屋の一種」とはいえない。
宿役人の問屋や村役人の名主などの居宅が指定されることが多かった。(Wikipedia)


ふむ。
とにかく格式高い家柄での殺人事件てことで。笑

当主(賢蔵)の元に嫁入りしてくる女は、小作人の娘。
明るく教養があり、女学校の教師である彼女に惹かれ、周りからの反対を押し切り結婚を決める。
しかし婚礼の夜、事件が起こる。
3本指の指紋が残る現場。
嫁の叔父(久保銀蔵)とアメリカで知り合った金田一耕助が現場に赴く——。


この作品は読んでおきたい作品。
ミステリーを読む上で、知識としてよく挙げられている。
読んでみて理由がわかった(。-∀-)
これはすごい。

何がすごいって——って書きたいが、書けない笑
1箇所ものすごく気に入った点が……♡
書けないけど笑笑

他作品にはない魅力が満載。


【車井戸はなぜ軋《きし》る】

めちゃめちゃ面白い(°д° )!!

父親が同じ腹違いの息子2人。
この2人は、目が二重と一重以外は見分けが付かないほどそっくり。
大助は金持ちで本家の息子。伍一は分家で育ての父親が自殺した貧しい息子。
伍一は大助に嫉妬していた。
この2人が戦争へ。やがて復員したのだが、伍一は戦死。
大助は両面を負傷し義眼で帰ってきた——。


大助の妹、鶴代が、兄、慎吉に対して送っていた手紙の内容で話が進む。

登場人物の状況と事件の真相が少しずつ描かれ、どうなるのかが気になり一気読み。

二転三転する真実に驚愕でした。
おもしろい!!


【黒猫亭事件】

黒猫亭で起きた顔無し死体のトリック!

お見事(*゚∀゚)!!


改装中の黒猫亭の庭先で、女性の死体が掘り起こされる。
その死体の顔は判別不可能であった。

金田一耕助の小説を公認で執筆するY氏の話から始まる。
金田一との出会いが書かれており、ここから始まったのかぁ〜と感慨深い。

顔無し死体と言えば…とのトリックを語る2人だったが、ある日金田一が類似の事件に携わり、Y氏に手紙を送ってきた。

小説内のこんなエピソードがすごく好き♡
実在するかの様な2人のやり取りが堪らない。
私が読んだ事のあるシリーズモノで初めてだと思う。(〃´-`〃)♡

顔無しトリック+タイトルからポーを連想させるのも、ミステリーにおいてミスリードさせる要因かなと警戒する。
犯人当てはとっくにあきらめていますがね(^▽^;)


金田一シリーズ、次に読むのはいよいよ『犬神家の一族』かな。
楽しみ(*´艸`)♡

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年10月18日
読了日 : 2023年10月18日
本棚登録日 : 2023年10月18日

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