千夜一夜物語のスケールをもっと大きくしたような物語。
先が読めずラスト一気にのめり込む…!!
Twitterのフォロワーさんから、読書好きな人に是非読んでほしいとおすすめいただいた作品。
作中作と聞いていたので、想像するのは『千夜一夜物語』。
表紙もそれっぽい色気たっぷりです(。-∀-)にや♡
『千夜一夜物語』は、なんせ長い作品なので、バートン版の一巻しか読んだ事ありませんが、世界観にハマりまして★5でした♡
(なぜか妻が奴隷と浮気しがち笑笑)
『アラビアの夜の種族』は作者不詳の作品らしく、匿名の書物として世にあらわれたそうです。
翻訳書なのですが、細かいセリフの訳が地味にジワります(*´艸`)
魔導士ファラーが勇者サフィアーンに初めて出会った時のセリフ。
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「ペラペラとアラビア語をしゃべれるだけじゃ粧 証拠にはならない?だめかい?自己紹介とか、ほしい?」
「ほしいです」と即座に応じたのは、やはりサフィアーン。「なみの人間にしては、ちょっと御身は美しすぎます」
「きみだって美しいよ」
「誉めあってどうするんですか」
(本文より)
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お笑いコンビのテンポ笑笑
魔導士ファラーが、ドゥドゥ姫に魔物の死体を献上した時の会話。
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「まあ!ミイラはち◯◯◯も枯れはててますのね!」
それから、御簾を通してですが視線をあげて殊勲者のファラーにむけ、
「あなたはどうかしら?あなたの◯ん◯◯は元気いっぱい、みずみずしいんですの?」
(中略)
「たしかに正気に満ちて、つやつやと輝いていると自負しております」
「それは結構!男子の大事は陽根、そして女の大事は玉門ですものね!やっぱり萎びちゃったらいけないわ!それでは魔羅もみずみずしい妖術師のあなた、偉業をどのような達成したのか、教えていただけます?」
(本文より)
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いや、先に偉業達成の詳細聞くだろ!笑
。゚(゚ノ∀`゚)゚。アヒャヒャ
いや、すみません。
そんなちょっとした楽しみ方もありますが(下ネタ好きなだけなのがバレた)魅力は本編にあり!!
なかなかのスケールのでかさです!!
舞台は1213年 カイロ。
ナポレオン率いるフランク族がエジプトに向かって侵攻中。
少数独裁の指導者の第3位イスマーイール・ベイ。
彼に仕える執事の筆頭アイユーブは、秘策の提案をします。
ナポレオンはかなりの読書家。
『災厄の書』を手中に収めた。
この本を読むと没頭し、耽溺し、戦闘能力を無くすという。
アイユーブが、災厄の書のフランス語訳を作る。
これをフランク族にプレゼントし、トップを狂わせ軍勢を破滅させる。
という作戦。
果たして作戦は成功するのか。
奇書『災厄の書』の内容は?!
という突拍子もない作戦から始まる物語。笑
既に面白そう!!
この『災厄の書』の物語が中心で、これまたすごい!!⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝
とにかく読んでほしい!!
『美しい二人の拾い子ファラーとサフィアーンの物語(呪われたゾハル(土星)の地下宝物殿)』
というタイトルで物語が始まります。
あまり内容は言えませんが、大スケール地下都市冒険アラビアンファンタジーです!!(ごめん、なんか安っぽい言い方しかできない…)(-∀-`; )
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書物とはふしぎです。一冊の書物はいずこより来るのか?その書物を紐解いている、読者の眼前にです。読者は一人であり、書物は一冊。なぜ、その一冊を選んでいるのでしょう。ある種の運命で?なぜ、その一冊とーーー同じ時間を共有してーーー読むのでしょう?読まれている瞬間、同じ時間を生きているのは、その一冊と、その一人だけなのです。
(本文より)
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ひゃーーー…!!!
心に沁みました…(⸝⸝⸝ᵒ̴̶̷̥́ ⌑ ᵒ̴̶̷̣̥̀⸝⸝⸝)♡*゜
やばい…『本』を愛してやまない人の胸に刺さるお言葉…♡
しびれます…。
一冊と同じ時間を生きてるの。(気に入ってる笑)
めちゃめちゃ面白いので、おすすめです!
文庫本で3巻あるので、読み応え抜群!
私は単行本を読みました。(厚みがあり腕が疲れるので文庫本をおすすめします…)
故に読み終えた後は、少々アラビアン・ロスに陥りました…(༎ຶ⌑༎ຶ)
う〜…語らいたい…!!!
とにかく読後の余韻が凄い!!!
読んで良かった作品です!!!・:*+.(( °ω° ))/.:+
- 感想投稿日 : 2022年12月8日
- 読了日 : 2022年12月8日
- 本棚登録日 : 2022年12月8日
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