20年前の伊坂幸太郎さんの作品。
今読んでも決して古めかしさ等全くなく、俗に言われるこの「伊坂ワールド」が今の時代の流行の中心にあるのでは?と感じさせられるほどだった。
「アヒルと鴨」と隠喩している人物像のバランス関係がお見事。
この物語、この独特で個性的な登場人物達をまとまりのある作品にしている作者の力量もやはり凄いと感じた。
そしてなんといっても感情や会話からの明るく爽快なポップさが最高。
駄洒落に似たような軽快なセンスの良い言葉達が飛び出して踊り狂っている様。毎回思うが凄くお洒落でカジュアルに感じる。
ストーリーも独特の展開、広辞苑一冊の強盗という意味不明な始まり方。
そこからの展開、色濃い登場人物が躍動しながらの結末、素晴らしかった。
読まされるとはこういう事かと感じさせられた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年10月16日
- 読了日 : 2023年10月16日
- 本棚登録日 : 2023年10月12日
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