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単純に史実を語るだけでなく、ちょいちょい挟まれる著者の思い出話(主に男性関係の)が、彼女のファンでもない私には、申し訳ないですが鬱陶しかったです。もうほんとに、「女性が女性のために綴る、芸術と性!」みたいな感じで。まあ、その通りなので私のほうが言いがかりな訳ですが。すいません。
「Wikipediaより突っ込んだエピソードが知りたい」程度に考えていた私には、ちょっと合いませんでした。著者の意見も。
以下、印象に残っていることについて、ざっと箇条書き。
モディリアーニ×ジャンヌ(幼い精神のまま、ナルシシズムに殉じる女と、それを利用して自分の歪んだ人生観を実現させたい男)
ココシュカ×アルマ
ピカソ×フランソワーズ(誰もピカソに勝てない)
レンブラント×ヘンドリッキュ
クリムト×エミーリエ(自立した男女の健全なエロティシズム)
シーレ×ヴァリ
ボナール×マルト(自分の好きなことだけやってればそりゃ幸せだろう)
モネ×カミーユ(愛ではなく惰性?彼女はどうなの?)
マグリット×ジョルジェット
ルーベンス×エレーヌ
ルドン×カミーユ
マネ×ベルト
ルノワール×アリーヌ
クノップフ×マグリット(実妹に美の全ての象徴を託した男)
ロートレック×ヴァラドン
ロセッティ×ジェーン
パスキン×ルーシー(「アデュー、ルーシー」男が自ら絶つ人生の最期に想ったのは、妻ではなかった。最高で最低の愛情表現)
キスリング×キキ(芸術がなければただの身持ちの悪いダメ女。それでも多分もてていたろうなぁ)
- 感想投稿日 : 2012年9月8日
- 本棚登録日 : 2012年9月8日
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