夏への扉 [新版] (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房 (2020年12月3日発売)
3.82
  • (154)
  • (191)
  • (164)
  • (33)
  • (8)
本棚登録 : 3434
感想 : 208
3

SFとしては古典中の古典。好きな作品ですが、今一歩主人公の言動等に共感しきれなくて長い間再読しませんでした。2021年になんと、日本で映画化されて、過剰な期待をせずに観たら大傑作に仕上がっていました。観てない人には超お薦めです。1990年代以降の日本に物語がアップデートされていて、原作にある主人公の性格的なエグ味も、上手に抜き取ってあります。原作では主人公の一方的とも思えるヒロインへの感情も、なるほどと理解できます。原作のあるSF作品を、ここまで上手く映画化したスタッフの手腕に感謝です。欲を言えば、エンディングでは山下達郎のアルバム「Ride on time」に入っている「夏への扉」を流して欲しかった!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年5月14日
読了日 : 2022年5月14日
本棚登録日 : 2022年5月14日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする