オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史 1 二つの世界大戦と原爆投下

  • 早川書房 (2013年4月4日発売)
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本棚登録 : 346
感想 : 26
4

ここに書いてあることの全てが真実かどうか、僕には分からない。
けれど、これが事実であると考えた方が、対戦後のアメリカの振る舞いが、あるいはアメリカに対する他国との反発が、あるいはロシアの西側諸国に対する言動が、説明しやすくなるような気がする。

そういう意味で興味深い本だと思う。
翻訳本ならではというか、そもそもの歴史的共通理解がないが故の読みにくさがあり、星4つ。

アメリカが、いや、列強諸国が、他国民や平和のために、(ひとりひとりの自国民のためにさえ)政治的決断をすることなど無いことを、改めて思い知らされる。
それは、列強諸国になろうとして列強諸国のまねをした、かつての日本を見ても明らかである。


この本は、アメリカ人のアメリカ観を是正すべく、アメリカ人の手で書かれた本である。
だから、この本を読んで、日本人がアメリカを非難するのは違うだろうと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年10月24日
読了日 : 2022年10月20日
本棚登録日 : 2022年10月20日

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