ここに書いてあることの全てが真実かどうか、僕には分からない。
けれど、これが事実であると考えた方が、対戦後のアメリカの振る舞いが、あるいはアメリカに対する他国との反発が、あるいはロシアの西側諸国に対する言動が、説明しやすくなるような気がする。
そういう意味で興味深い本だと思う。
翻訳本ならではというか、そもそもの歴史的共通理解がないが故の読みにくさがあり、星4つ。
アメリカが、いや、列強諸国が、他国民や平和のために、(ひとりひとりの自国民のためにさえ)政治的決断をすることなど無いことを、改めて思い知らされる。
それは、列強諸国になろうとして列強諸国のまねをした、かつての日本を見ても明らかである。
この本は、アメリカ人のアメリカ観を是正すべく、アメリカ人の手で書かれた本である。
だから、この本を読んで、日本人がアメリカを非難するのは違うだろうと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年10月24日
- 読了日 : 2022年10月20日
- 本棚登録日 : 2022年10月20日
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