家族シネマ

著者 :
  • 講談社 (1997年2月1日発売)
2.83
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本棚登録 : 268
感想 : 27
3

【家族シネマ】
折り合いをつけたかったんだ。もう、元には戻れない家族との。それが色々な事柄に投影されている。
誰が好き好んで、とっくに壊れている家族の映画に出演するんだ。
それはきっと、寂しさや、怒りや、失望や、諦めとの折り合いなんだ。
そして、縋っている。

【真夏】
ホラーだ。怖すぎる。
執着しているのは、実は女の方だ。
観察している。自分も相手も。
内省的に観察してる視点が1番怖い。笑ってるし。

【潮合い】
ぶつかり合うところ。
なるほど、ぶつかってるけれども、お互い同じ波長だ。
周りにいるヤツらも、そんな所にいるから、巻き込まれて、のみこまれていくんだ。

総じて、拠り所が皆欲しいのかな。
歪んでいたとしても。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年7月10日
読了日 : 2022年2月6日
本棚登録日 : 2022年2月6日

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