女のいない男たち

著者 :
  • 文藝春秋 (2014年4月18日発売)
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感想 : 890
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2023年1月12日読了。2022年のアカデミー国際長編映画賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』含む6編の、「何らかの理由で女を失った」男たちを描く短編集。著者の長編小説とは異なり、また今まで読んだ短編集よりもさらに「起伏がない」というか「小説に書かれていない、その前・後の世界を意識させる」小説群だと感じられる。映画はあらすじ含めて未見だったのだが、この話を「映画にしよう、面白い映画になるぞー」と思いついた濱口竜介監督のセンスはただものではない。小説で実名を出された町が苦情を出して「負の聖地」になったり、著者による「ぼくの考えたモテモテ主人公が考える理想の『女』」みたいな的な本書のテーマも、どうも炎上しやすいカロリー成分多めに感じる…。お話の中では、スガシカオの歌のように陰鬱な『シェエラザード』が特に印象に残った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他フィクション
感想投稿日 : 2023年1月15日
読了日 : 2023年1月12日
本棚登録日 : 2023年1月12日

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